2018 Fiscal Year Research-status Report
Construction of coaching system connecting coaches and athletes: Skill correction based on psychological approach
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18K10854
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Research Institution | Hokusei Gakuen University |
Principal Investigator |
蓑内 豊 北星学園大学, 文学部, 教授 (50239331)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角田 和彦 北星学園大学, 文学部, 准教授 (60364220)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 新旧対照法 / スポーツスキル / 動作修正 / 心理的アプローチ |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者は、スポーツスキルの修正に認知機能を活性化させる過程(新旧対照法)を導入することで、スキル修正に促進・保持効果が高まることを示してきた。しかしながら、実際のスポーツ指導現場でスキル修正を実行するには、選手だけではなく、指導者の理解・協力を得ることが重要であることもわかった。そこで、これまでに考案した「心理的アプローチによるスキル修正プログラム」に、選手と指導者の相互理解を促す過程を導入することで、お互いの理解度が高まりスキル修正に専念できると考えた。このことは、指導者のコーチングスキルの向上や、選手・指導者・スポーツ科学者間の協働・信頼関係の構築に繋がるものと考えられる。そこで本研究は、心理的アプローチによるスキル修正プログラムの検証に加え、さらに発展させた協働体制作りから試合でのパフォーマンス発揮までを想定したスポーツスキル修正のための指導システムの構築を目指すものである。 平成30年度は研究の4年計画1年目であった。当初計画では、パフォーマンス・プロファイリング(PP)テストについて多様な競技・選手に対応できるように準備をすること、および、心理的アプローチによるスキル修正プログラム(新旧対照法)の実施であった。本年度の研究成果として、論文1編、学会発表1回を公表することができた。主な内容としては、スポーツスキルの問題点(癖)が認知的課題に起因すると考えられるスポーツ選手を対象として、その認知的課題の解決のために新旧対照法を用いた。そしてその遠因としてスポーツスキルの改善に繋げることを試みた。結果として、認知的な癖(傾向)の修正にも新旧対照法が有効であることが示唆された。また多様なスポーツ競技・種目に対応できるように自由記述形式のPPテストも試作した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画では、多様な競技・選手に対応できるようにパフォーマンス・プロファイリング(PP)テストの準備をすることと、対象を制限して新旧対照法を実施することであった。PPテストについては、自由記述形式のPPテストも試作し、多様な競技種目にも対応できる準備を整えることができた。新旧対照法も人数は少ないが、格闘技などの選手を対象に実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
特に大きな変更の予定はない。 2019年度としては、スポーツ指導現場のニーズを把握するためにも、指導者や選手との連携を進めたい。またそれと同時に、対象群・統制群を設けた実験的・基礎的研究も開始する予定である。
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Causes of Carryover |
初年度に購入する予定であったパソコンとカメラを購入しなかったため、次年度使用額が生じた。これは、現有のものを活用しながら、できるだけ新しい機種の購入を計画しているためであり、次年度での執行を計画している。
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