2020 Fiscal Year Research-status Report
Construction of coaching system connecting coaches and athletes: Skill correction based on psychological approach
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18K10854
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Research Institution | Hokusei Gakuen University |
Principal Investigator |
蓑内 豊 北星学園大学, 文学部, 教授 (50239331)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角田 和彦 北星学園大学, 文学部, 准教授 (60364220) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 新旧対照法 / スポーツスキル / 動作修正 / 協働体制 / 指導法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、スポーツスキルの修正に認知機能を活性化させる過程を導入すること(新旧対照過程法)の有効性を検証すること、および、選手・指導者・スポーツ科学者間の機能的な協働体制を構築することを主な目的としている。 令和2年度は、新型コロナウイルスの影響で計画通りの調査・研究を行うことができなかった。そのため、これまで我々が行ってきた関連研究をまとめること、今後の研究課題を整理することを中心に行った。まず、スポーツスキルの修正に関連するミスとエラーのについて、その相違を定義することで、スキル修正で対応するべき課題を明確にした。また、これまでの研究成果を概観し、静止状態からのスキル、動きのある中でのスキル、長期間で身に付けたスキル、リハビリテーション場面におけるスキル・動作、認知的課題・思考パターンに分類することで新旧対照法の効果を検証した。その結果、おおむねスポーツスキルの修正に対して新旧対照法が有効に機能することがわかったが、実施されたスポーツ種目や選手の数が限定的であることが指摘された。今後の研究を進める上での問題点として、新旧対照法の有効性の検証に有効な運動課題を定めることである。 選手・指導者・スポーツ科学者間の機能的な協働体制の構築については、一人の選手(一つのスポーツ団体)に対して、複数のスポーツ科学部門と協働して活動することを開始した。パフォーマンス向上や組織的な運用の効果についての検証は、これからの課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年度は、新型コロナウイルスの影響で、スポーツ選手や関係者と直接的に関わる活動を行うことが制限された。当初の予定では、基礎的データを取るための実験を行うことを考えていたが、人を集めて実験することも難しかった。このような理由で、「やや遅れている」ことになった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度は計画通りに研究を進めることができなかったが、部分的に修正しながら今後の研究活動を進めたい。具体的には、実施する課題をコンピューター画面上で遂行することを検討する。また、選手・指導者・スポーツ科学者間の機能的な協働体制の構築については、活動を開始することができたので、この活動を継続しつつ、より有機的に機能するための方法を模索・検討する。
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Causes of Carryover |
令和2年度は、新型コロナウィルスの影響で予定通りの研究活動を行うことができず、執行金額も当初予定よりも減額となった。特に、実験・調査を行うことができなかったこと、学会がオンライン開催となり旅費負担が減少したことが大きく影響した。令和3年度については、前年度に行うことができなかった調査や旅費を伴う学会参加を行う予定である。
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