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2019 Fiscal Year Research-status Report

熱中症予防に役立つ唾液を用いた評価方法の検討

Research Project

Project/Area Number 18K10863
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

赤間 高雄  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (60212411)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 枝 伸彦  独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ研究部, 契約研究員 (50711181)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords唾液 / 脱水指標
Outline of Annual Research Achievements

熱中症は致死的なスポーツ障害であるが、適切な対策で予防が可能とされている。近年の日本の夏期の暑熱環境はますます過酷になっており、スポーツ現場での熱中症予防は重要な課題である。スポーツ活動に伴う脱水は熱中症の発症要因であり、脱水の評価は熱中症予防に有用である。唾液は脱水評価に利用できる可能性があるが、実際にはスポーツ現場では利用されていない。本研究は、唾液を検体として、簡便に脱水が評価できる方法の開発を目的としている。
平成31年度(令和元年度)は、健常成人男性28名を対象として唾液採取方法を検討するための実験を実施した。安静時において、各対象者から、それぞれ異なる日に刺激唾液と無刺激唾液とを採取し、それぞれの唾液内成分と血液内成分の関連性を比較検討した。刺激唾液は無刺激唾液に比較して有意に唾液量が多く、刺激唾液は無刺激唾液よりも唾液ナトリウム濃度および唾液浸透圧が有意に高かった。刺激唾液と無刺激唾液の唾液浸透圧はいずれも血清浸透圧とは有意な相関関係は認められなかった。唾液浸透圧は唾液採取方法(刺激の有無)によって、血清浸透圧の生理的変動値よりも大きく変化するため、少なくとも単回測定の唾液浸透圧で脱水を評価することは困難と考えられた。今年度の結果では、唾液を用いた脱水指標の確立には至らず,当初予定していた加齢や身体的要因が唾液中の脱水指標に与える影響についての実験は実施することができなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

得られた唾液内成分と血液内成分の結果について、先行研究との比較・考察に時間を要したため、研究がやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

昨今の社会的情勢(新型コロナ感染症の流行)により被験者の募集および実験の実施が困難となる可能性が高いが、その間に準備を進め,安全が確保された時点で実験を開始する予定である。

Causes of Carryover

平成31年度(令和元年度)は、脱水指標の確定には至らず、当初予定していた一部の研究が実施できなかった。
令和2年度は平成31年度(令和元年度)に実施できなかった研究と令和2年度に行う計画の研究を実施する。
具体的には、各実験の準備を進め、社会的に新型コロナ感染症に対する安全が確保された時点で実験を開始し、唾液脱水指標の確立および身体的要因がその指標に及ぼす影響を検討する。

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Published: 2021-01-27  

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