2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K10863
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
赤間 高雄 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (60212411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
枝 伸彦 獨協医科大学, 医学部, 講師 (50711181)
及川 哲志 早稲田大学, スポーツ科学学術院, その他(招聘研究員) (20844997) [Withdrawn]
稲井 勇仁 東北文化学園大学, 現代社会学部, 助教 (80973990)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 唾液 / 脱水指標 |
Outline of Annual Research Achievements |
運動時の脱水は熱中症の発症リスクを増大させるため、運動時の脱水状態を客観的かつ定量的に評価することは重要な意義がある。従来、詳細な脱水状態の評価には血液が用いられてきたが、血液採取は侵襲的で痛みを伴うためスポーツ現場での実施は困難である。一方で、非侵襲的に繰り返し採取可能な唾液はスポーツ現場のコンディション評価指標として有用であるが、唾液内成分が脱水状態を反映するかについては未だ明らかとなっていない。本研究では、唾液試料を用いて脱水を定量評価できるバイオマーカーの開発を目的としている。2022年度は成人男性10名を対象とした脱水負荷試験で採取した唾液を解析し、脱水時の唾液流量および唾液浸透圧の変化を検討した。その結果、脱水によって唾液中の浸透圧が増加する傾向が見られた。さらに、唾液中には数多くのバイオマーカーが存在するため、現在は脱水指標になると思われるバイオマーカーの新たな測定方法を検討している。測定方法の確立に向けて、2022年度は先行研究や専門図書、分析機関への問い合わせを通して、唾液の濃縮方法、バイオマーカーの分子量や回収率、分離方法、測定キットの種類を慎重に検討した。2022年度は測定を担当していた者が年度途中に遠方へ移動したため、測定方法を十分に検討することができなかった。2023年度はすでに採取済みの唾液を用いて検討中の新たな測定方法で解析を進め、さらにパフォーマンスとの関係を明らかにしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度は新型コロナ感染症の蔓延に伴い、唾液の取り扱いに制約が生じたことに加え、測定を担当していた者が移動したことにより、新たな測定方法を十分に検討することができなかったため、研究が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、既に採取済みの唾液試料を用いて、脱水評価に有用な唾液中の新規バイオマーカーの測定方法を検討する。具体的には、2022年度に検討した唾液の濃縮方法、バイオマーカーの分子量や回収率、分離方法、測定キットの種類を踏まえて、新規バイオマーカーの測定系を確立し、血中の脱水評価指標との関連性を明らかにする。
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Causes of Carryover |
2022年度は測定を担当していた者が遠方へ移動したため、測定方法を十分に検討することができなかった。2023年度は、脱水評価に有用な唾液中の新規バイオマーカーの確立のために、唾液の濃縮方法や測定方法を中心に検討を行うため、必要な測定キットや実験用消耗品の購入に研究費を使用する予定である。
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