2019 Fiscal Year Research-status Report
The development of the system to search pharmaceuticals containing prohibited substances derived from kampo medicine and the study of the mechanism induced increased physiological function
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18K10866
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Research Institution | Yokohama College of Pharmacy |
Principal Investigator |
五十鈴川 和人 横浜薬科大学, 薬学部, 教授 (90412551)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ドーピング / 漢方薬 / OTC医薬品 / アスリート |
Outline of Annual Research Achievements |
一年目は文献調査を行い、「ドーピングとなる禁止物質を含有する漢方薬や生薬含有OTC医薬品」としてまとめ、体力医学会(つくば)で発表した。論文投稿を検討した際、調査の一部の情報の漏れがあったため、情報の追加を行い完成をめざした。二年目に完成した内容を学会で発表し、論文にまとめなおすことを行ったが、投稿には至っていない。調査研究の内容を参考にしながら、培養細胞を用いて、炎症性モデルを作成する準備を行い、サンプルを作成中に、コロナウイルスによる影響により研究施設への立ち入りが制限される事態となった。現在、実験を再開し新たに細胞を立ち上げ、サンプル調整を行っている段階である。マウスを用いた炎症性モデルを作成し、漢方薬による治療効果を検討する実験については、倫理委員会の審査に難航しているが、まもなく通過できる見通しである。そのため、培養細胞を用いたin vitroでの実験とin vivoでの実験を並行して行っていくことを予定している。調査研究については、まとめることでデータベース化できるため研究の目的を果たすことができると考えている。しかし、培養細胞や動物を用いた基礎研究においては、薬理作用を明らかにしなければ、目的を達成できないため、サンプル調整やデータの収集を精力的に行う必要があると考えている。今後は、in vitroおよびin vivoの実験ペースを上げ、実験量を増やすことによって、データ収集を加速させ研究成果をまとめていく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
文献調査において、1つの視点でデータをまとめていた。しかし、アスリート、薬剤師や医師などの医療従事者といった立場のことなる人たちにも使いやすいようにデータ解析を変更したため、かなりの遅れが生じた。また、培養細胞を用いた実験では、細胞入手に時間を要した上、細胞のコンディションを整え、基礎データを取る時点でコロナウイルスにより実験中断を余儀なくされた。さらに、細胞を用いた実験でのデータがなければ、動物実験の申請が難しいため、培養細胞を用いた実験を加速させていく。
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Strategy for Future Research Activity |
研究予算を3年目に持ち越しているため、培養細胞を用いた実験ではキット等を用いて精力的に実験を行っていく。培養細胞を用いたin vitroでの実験を行いながら、マウスを用いたモデル作成を行い漢方薬の効果を検討する実験を並行して行っていく。
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Causes of Carryover |
1年目の調査研究の遅れが、2年目に予定していた培養細胞を用いた実験の開始に大きく影響した。さらに、コロナウイルスの影響により、研究施設への立ち入りが制限されたため、さらに基礎研究が遅れ、研究試薬類などの消耗品の購入が遅れたことが原因である。また、学会発表を行う予定であったが、中止となったため旅費の支出も減ったことが原因である。研究の遅れはあるが、培養細胞を用いた実験、動物を用いた実験を実施し、学会発表や論文発表を行う予定であるので、助成金を適切に使用する。
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