2020 Fiscal Year Research-status Report
運動中の発揮筋力を評価する新しいヒト実験法と筋疲労を抑制・回復させる刺激と部位
Project/Area Number |
18K10868
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
有馬 義貴 常葉大学, 健康プロデュース学部, 教授 (80309129)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 筋疲労 / 筋硬度 / LLLT / 鍼 / 微小突起 / LEDT / 微細突起鍼 / 足三里 |
Outline of Annual Research Achievements |
LLLT:850nmLEDをPWM制御し、出力が効果発現時間と持続時間に有意に影響する結果を得た。 微細突起:文献調査と共焦点レーザー顕微鏡の観察を加え、侵害性がほぼない機械的刺激で、接触刺激を定量的かつ異強度で実現する鍼具であること確認した。慢性痛への有効性が報告され、効果を示す研究結果は接触鍼の効能と類似し、接触鍼の技術を簡易化・代替する鍼具だと考えられた。素材・突起高・突起密度・配置・プレート径が異なる複数の種類があり、種類で効果が異なることも発表されていた。効果へ影響する因子を明確にするため、シリコン素材の突起高0.3mm等間隔配置φ10mmプレートでピッチ(配置間隔)0.11、0.2、0.3、0.4、0.5mmのタイプ、エラストマ素材の突起高0.3mm等間隔配置φプレートでピッチ0.4のタイプを入手した。ピッチ0.2mmと0.5mmを用いた少数実験を行ったが、筋疲労予防・回復効果が低く、有意な違いは観察できなかった。これまでの研究ではエラストマ素材の突起高0.15mm等間隔配置φ4mmでピッチ0.075mm、シリコン素材の突起高0.20mm等間隔配置φ10mmプレートでピッチ0.070mmで効果が確認している。ピッチの細かさが重要な要因だと予測しているものの、実験的に証明できなかった。 介入部位としている足三里穴の効果について:文献調査を行い、主に免疫力向上、抗炎症、消化・循環器系およびエネルギー代謝への作用、脳機能への好影響が期待でき、抗老化・ストレスケアに有用である証左を得た。これらの結果と本研究における実験データを用い、足三里を用いたセルフケアを共著書籍「ストレスケアの実際」(錦房)における第2節症状・疾患別、領域別セルフケア11高齢者(免疫力強化等)を執筆した。2021年度中に出版予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画していた2~3月のコロナウイルス感染拡大対策により、対面ヒト実験が困難となったことが原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
1.発表:全日本鍼灸学会で「微細突起鍼の現状調査と共焦点レーザー顕微鏡による鍼痕の観察」、日本レーザー治療学会で「筋肉疲労予防・回復に対する光照射の波長・出力特異性の検討」を発表する「ストレスケアの実際」(錦房)における第2節症状・疾患別、領域別セルフケア11高齢者(免疫力強化等)にて足三里穴のセルフケアの根拠として知見を書籍出版する。 2.論文投稿:結果が得られている実験について執筆し、投稿する。 3.同一素材(シリコン)の突起高0.15mmで、ピッチが異なる(0.11mmと0.5mm)微細突起鍼による効果の相違ついて実験的に検討する。 4.光照射の部位特異性について実験的に検討する。
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Causes of Carryover |
コロナ拡大防止に関連して影響を受けたことによる。
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