2018 Fiscal Year Research-status Report
The development of recovery methods which promotes from fatigue in short duration
Project/Area Number |
18K10872
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
加藤 えみか 京都産業大学, 現代社会学部, 講師 (90586439)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | コンプレッションガーメント / 筋硬度 / 最大筋力 / 調整力 |
Outline of Annual Research Achievements |
コンプレッションガーメントの着用により、高強度運動の前後で筋硬度、バランス能力、最大筋力、調整力が受ける影響を検証した。健常な15名の成人を対象として、ステップ台でカーフレイズを実施した。カーフレイズは右脚のみで行い、足関節の最大背屈から最大底屈までを動作範囲とした。1分間に23往復するテンポで20往復実施し、これを1セットとした。この試行を3セット実施し、セット間の休憩は2分間であった。この試行中にコンプレッションガーメントを着用する試行をCG条件、特別なタイツを用いない試行をCON条件とした。CG条件とCON条件の順番は被験者ごとにランダムに決定した。その前後に下腿三頭筋の筋硬度、バランス能力として安静立位時の足圧中心(COP)の移動範囲、足関節底屈の最大随意筋力(MVC)、調整力として最大下での発揮筋力の安定性を測定した。下腿三頭筋の筋硬度は超音波エラストグラフィ法で測定し、バランス能力は両足で安静立位姿勢をとり、閉眼状態でのCOPの前後方向および左右方向の移動範囲を測定した。最大筋力は、等尺性の足関節底屈トルクを被験者の最大努力で発揮させて、調整力はMVCの20%に相当する足関節トルクを等尺性で20秒間発揮させた。この際に、被験者の眼前から1m先にコンピュータのモニタを設置してターゲットトルクを提示した。トルク発揮中の足関節底屈トルクの平均値と標準偏差から変動係数(CV)を算出し、調整力の指標とした。カーフレイズ前の測定では、すべての測定項目でCG条件、CON条件で有意な差はみられなかった。CG条件、CON条件ともにカーフレイズ後に筋硬度の増加、COPの移動範囲の増加、最大筋力の低下、調整力の低下が有意にみられた。カーフレイズ後のCG条件とCON条件で差がみられた項目は筋硬度と調整力であった。CG条件の方がCON条件と比較して筋硬度の上昇と調整力の低下が抑えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に研究の目的に掲げた運動中にコンプレッションガーメントを着用した際の筋のパフォーマンスについて明らかにすることができ、2年度以降の実験の見通しも立てられているため上記のように判断した次第である。
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Strategy for Future Research Activity |
高強度の運動課題を数日間に渡って実施し、その際の筋形状、筋の力学的特性、パフォーマンスについて明らかにしたいと考えている。 また、コンプレッションガーメント以外の疲労回復に用いられるものについても、予備実験を始めていきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
被験者の謝金について当初は学外者に依頼することを想定していたが、学内者に依頼できたため使用額に変更が生じている。 次年度は、実験の規模が拡大することが想定されるため、被験者への謝金へ充当する予定である。
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Research Products
(3 results)