2019 Fiscal Year Research-status Report
The development of recovery methods which promotes from fatigue in short duration
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18K10872
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
加藤 えみか 京都産業大学, 現代社会学部, 講師 (90586439)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | コンプレッションガーメント / スティフネス / リカバリー / 超音波画像診断法 / 最大下での発揮筋力の調節 |
Outline of Annual Research Achievements |
14名の健常な成人が被験者として実験に参加した。被験者は連続した4日間に渡る実験に2回参加し、そのうちの1回は運動課題であるカーフレイズ後にコンプレッションガーメントを着用する施行(CG条件)であり、もう1回は特別なタイツを実験期間中に着用しない施行(CON条件)であった。 4日間を通して実験前に腓腹筋内側頭の筋硬度、等尺性足関節最大底屈トルク(MVC)、最大下での発揮筋力の調整能力を測定した。筋硬度では条件と日にちの間に有意な交互作用がみられた。また、条件、日にちそれぞれに有意な単純主効果がみられた。Post-hocテストの結果、2日目以降でCG条件とCON条件の間に有意な差がみられ、CON条件では2日目、3日目、4日目でそれぞれ1日目と比較して有意な差がみられた。 MVCでは条件と日にちの間に有意な交互作用がみられた。また、条件、日にちそれぞれに有意な単純主効果がみられた。Post-hocテストの結果、2日目以降にCG条件とCON条件に有意な差がみられ、CON条件では2日目、3日目、4日目で1日目と比較して有意な差がみられた。 最大下での発揮筋力の調節では条件と日にちの間に有意な交互作用がみられた。また、条件に有意な単純主効果がみられた。Post-hocテストの結果、4日目にCG条件とCON条件に有意な差がみられ、CON条件では4日目で1日目と比較して有意な差がみられた。 これらの結果から、連続した日程で高強度運動を実施する場合、運動後のコンプレッションガーメント着用が、筋形状や筋硬度といった筋内のコンディション及び筋力などの回復に有利に働く可能性が示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年度目に「研究室内において,連続した日程で高強度の運動課題を実施してコンプレッションガーメントの効果を定量する」と言う実験が無事に完了したため.当初予定していた通りに実験を実施できている. コンプレッションガーメントを着用した場合と,しなかった場合とで14名の成人を対象としてランダム化されたクロスオーバデザインで実施した. その際に試行間は,筋肉痛の繰り返し効果を避けるために3ー4ヶ月ほど空ける必要があった.計画通りに実験が実施できたため,当初の予定を滞りなく遂行できていると考えている.
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Strategy for Future Research Activity |
【現在までの進捗状況】で記載したように実験室内での実験に目処が立ったため,今年度(3年目)はより現場での実践的な活用に向けて,フィールドでの実験を実施したいと考えている.
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Causes of Carryover |
次年度実施予定の実験についてフィールドでの実験を想定しているため,実験室内で行う実験と比較して機材の配線や消耗品等において,当初予定していたよりも多く必要となったため.
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Research Products
(4 results)