2020 Fiscal Year Research-status Report
The development of recovery methods which promotes from fatigue in short duration
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18K10872
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
加藤 えみか 京都産業大学, 現代社会学部, 講師 (90586439)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | コンプレッションガーメント / 筋硬度 / 筋形状 |
Outline of Annual Research Achievements |
14人の健康な参加者を無作為にCGとCON(CG無し)にランダムに分けた.CGは最初にCG条件を行い,その2~3か月後にCON条件を行った.CONは,これらの条件を逆の順序で実施した.両条件の下で,被験者は最大背屈位から最大足底屈位までのカーフレイズを片脚で20回繰り返し,それを3セット行う運動課題を4日間継続した.CGではカーフレイズの後,被験者は翌日の実験までCGを着用した.CONでは,特別な機能を有する衣類は使用しなかった.カーフレイズの前に,下腿の周径囲,クレアチンキナーゼ活性,主観的な筋肉痛の程度,下腿の筋硬度と筋形状(筋厚,筋束長,羽状角),足関節の受動トルク,足関節底屈の最大随意収縮(MVC)を測定した.また,最大下(20%MVC)での足関節底屈を20秒間行い,これは安定した筋力発揮の指標(steadiness)とした. 二元配置の分散分析(条件×日にち)は,筋硬度(p < 0.001)とすべての筋形状の項目に有意な交互作用があることを示した(p < 0.001).以上の項目については,いずれも条件と日にちにおいて有意な主効果を示した.また,MVCとsteadinessも有意な交互作用を示した(各々 p = 0.001,p = 0.009).MVCでは条件と日にちにおいて有意な主効果を示したものの,steadinessでは条件のみに主効果を示した.CKでは有意な交互作用を示さなかったものの,CON条件では日にちにおいて有意な主効果を示した. 多くの測定項目の結果より,CONよりもCGの方が早い回復であったことを示した.また,CGを使用することで,筋温の維持・増加,それに伴う筋血流量の増加と装着時の筋活動による静脈還流の増加の可能性もある.結論として,CGの使用は連続した日の激しい運動後の筋パフォーマンスに有益な効果をもたらすことが示された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度はコロナ禍で人を対象とした実験を行えない期間が長期間に渡った.そのため,3年目までに予定していた実験のうち半分程度しか実施できていない.
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は,2020年度の後半に実施予定であった実験を進めていく予定である.
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Causes of Carryover |
2020年度はコロナ禍で人間を対象とした実験が実施できない期間が長期にわたり,実験予定が計画通りに進まなかったため. 2021年度は7月までに実験を実施するため,消耗品等の購入と被験者への謝金への用途が見込まれる.
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Research Products
(2 results)