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2019 Fiscal Year Research-status Report

強さの調整(Grading)に焦点をあてた走動作トレーニングの効果

Research Project

Project/Area Number 18K10877
Research InstitutionYasuda Women's University

Principal Investigator

友末 亮三  安田女子大学, 家政学部, 教授 (70172202)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 生関 文翔  安田女子短期大学, その他部局等, 助教 (40803367)
吉成 啓子  白百合女子大学, 基礎教育センター, 教授 (50174967)
松尾 彰文  鹿屋体育大学, 学内共同利用施設等, 非常勤研究員 (60126167)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
KeywordsGrading / 走動作 / スポーツ技術
Outline of Annual Research Achievements

球技系スポーツにおいては、動作を遂行する際のムダな力を取り除く練習が効果を上げている。このことは、良い動きを覚えるためには「空間の調整(Spacing)」「時間の調整(Timing)」「強さの調整(Grading)」というスポーツ技術の3要素のうち、力の出し入れという「強さの調整」に着目することが重要であるということを示している。
そこで本研究では、脱力が容易に達成できる小型トランポリンを利用した練習を走運動に導入し、その効果を幅広い観点から検討することにした。
本研究の目的は、短距離走、中距離走、長距離走の選手に小型トランポリンを利用した走運動の指導を行い、指導前後の疾走技術の変化を圧力板と高速度カメラを用いて、種目ごとに明確にすることである。
前年度は、初年度に得られたデータを詳細に分析するため、MATLABを使用した分析ソフトを作成した。その結果、力量(3成分:鉛直方向・進行方向・左右方向)のみならず、ステップ数、最高速度、ピッチ、ストライド、滞空時間、支持時間という空間的・時間的要因も、タイムを短縮させるための指標になっていることが明確になった。これらの要因の相互関係を現在分析中である。
これまでの疾走技術の評価や指導法は、「空間の調整」と「時間の調整」を主眼に行なわれていたのに対し、本研究により「強さの調整」という身体の感覚に焦点を当てた全く新しい指導法が提案できる可能性がある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

中距離を専門とする男子大学生4名、幼稚園児5名、小学生3名における、トランポリン練習前後のデータを個人別に詳細に検討したところ、次の5点が明確になった。
【幼稚園児、小学生の場合】①タイムはピッチに左右される。②タイムが伸びなかった者は、脱力が十分に行えていなかった可能性があり、小型トランポリンによる短時間の練習だけでは不十分と思われた。
【大学生の場合】③ピッチが増大してタイムが速くなったものが2名、ストライドが増大してタイムが速くなったものが1名であった。④滞空時間が長くなっても、スラトライドが大きくなるとは限らない。⑤支持時間は長くならない。
以上のように、前年度の研究では、現場での指導に繋がる結果を得られただけでなく、今後の課題も明確になったことから、研究は概ね順調に進展していると判断した。

Strategy for Future Research Activity

中距離、短距離、小学生、幼稚園児に対して、トランポリン練習だけでなく、研究代表者友末亮三が開発した身体を柔らかくするトレーニング器具「TWISTIC」も利用し、同様な実験・分析を行い、指導法の評価を行う。

Causes of Carryover

中距離、短距離、小学生、幼稚園児に対して、トランポリン練習だけでなく、身体を柔らかくするトレーニング器具「TWISTIC」も利用し、同様な実験・分析を行い、指導法の評価を行う。

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Published: 2021-01-27  

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