2021 Fiscal Year Research-status Report
Studies on heat injury prevention guideline of athletes with spinal cord injury under summer heat environment
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18K10878
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
管原 正志 西九州大学, 健康福祉学部, 教授 (20039564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲木 秀典 西九州大学, 健康福祉学部, 講師 (00783375)
山口 裕嗣 西九州大学, 健康福祉学部, 講師 (00826513)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脊髄損傷健康運動実践者 / 健常者健康運動実践者 / 暑熱環境 / 水分補給 / 鼓膜温 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、令和2年度に実施予定の「暑熱適応下(夏季)での運動形態別による活動中の飲水量の実態調査及び体温調節反応についての検討」であったが、検討できなかった課題について実施した。本来、令和2年度に実施すべき被験者であった脊髄損傷車椅子運動実践者(バスケット5名、陸上競技5名、テニス2名)、及び対照者として健常者の運動実践者(陸上競技5名、テニス5名)の内、新型コロナ感染症感染を十分に予防したうえで、脊髄損傷車椅子陸上競技者3名と健常陸上競技者3名に限定して、令和3年8月の日中の気温が最高となる時間帯を避けて、3日間、9時より12時の練習時に実施した。測定項目として、1)発汗量は、体重計を用いて練習前と練習後に計測し算出した。2)環境温は練習中30分毎に乾球温度、湿球温度をAugust温度計、黒球温度を黒球温度計で計測してWBGT(湿球黒球温度)を算出した。3)飲水量は飲水用ボトルを用い飲水前後のボトル重量を測定し、脱水率、水分補給率、飲水頻度を算出した。4)鼓膜温は,練習前後に赤外線鼓膜体温計で3回計測し最高値を用いた。5)練習中の心拍数を測定した。 湿球黒球温度は、27℃~29℃と熱中症発生危険度の高い環境温であった。練習時間は、共に約2時間であった。3日間の水分補給率、脱水率、飲水頻度、練習後の鼓膜温上昇、運動中心拍数(拍/分)、体重減少量、鼓膜温上昇の各測定項目の測定結果は、令和2年度の車椅子テニス実践者と健常者テニス実践者の結果とほぼ同様の傾向であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和3年度は、令和2年度に引き続き新型コロナ感染症の流行のため、研究対象の身体障害者の感染リスクを考慮して、脊髄損傷車椅子陸上競技者3名と健常陸上競技者3名に限定して比較検討することができた。その結果、令和2年度の車椅子テニス実践者及び健常者テニス実践者同様に、脊髄損傷者の暑熱環境下での水分補給に対する対応が必要であることが指摘できた。研究の目的がおおむね達成されたが、車椅子バスケットの測定実施が残されており、やや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、脊髄損傷運動実践者の練習時の水分補給の実態調査について、対象者の感染症予防対策を十分に講じたうえで、車椅子バスケット競技者の測定を追加して実施し、脊髄損傷運動実践者の熱障害予防の指針を明らかにするとともに、quality of life(QOL)の向上に繋げたい。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染症発生による影響で海外での学会発表や国内での学会発表及び海外の共同研究者との意見交換会が中止となったが、次年度は国内外での学会が開催予定であり、国内外の学会出席及び海外研究者との研究交流のための旅費等に充当したい。
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