2022 Fiscal Year Research-status Report
Studies on heat injury prevention guideline of athletes with spinal cord injury under summer heat environment
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18K10878
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
管原 正志 西九州大学, 健康福祉学部, 教授 (20039564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲木 秀典 西九州大学, 健康福祉学部, 講師 (00783375)
山口 裕嗣 西九州大学, 健康福祉学部, 講師 (00826513)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 脊髄損傷健康運動実践者 / 健常者健康運動実践者 / 暑熱環境 / 水分補給 / 鼓膜温 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、脊髄損傷運動実践者の暑熱環境下での身体活動に伴う「体温調節反応、内分泌及び免疫の動態に関する検討」である。初年度は温熱環境適応状態(夏季)で中性温度条件下(28℃温度コントロール室)において相対的運動負荷時の検討、次年度は中性温度環境下(28℃温度コントロール室)での下肢温浴(42℃)による検討、最終年度は暑熱適応下(夏季)での運動形態での活動中の飲水量の実態調査及び体温調節反応の検討であった。しかし、新型コロナ感染症の発生は、計画を大きく遅延させ、感染症対策を取りながらの実施により、これまで初年度と次年度分について遂行することができた。 本来、令和2年度に完了する研究であった「暑熱適応下(夏季)での活動中の飲水量の実態調査及び体温調節反応」を令和4年度に実施予定としていた所であったが、新型コロナ感染症「8波」の影響で実施することが困難であったために、次年度の実施を目指して、実施方法についての資料収集をするとともに感染予防を取り入れた実施方法を検討した。第一点として、バスケットはコンタクトスポーツであること。また、第二点として、運動中の水分摂取量測定は、個人のボトルで飲水し、その重量を測定して1回の飲水量とするために、各自のボトル間の設置のこと。の2点についての検討である。これまで実施してきた陸上競技及びテニス競技は、選手同士が接近することが稀であったためにコロナ禍においても実施可能であったが、バスケット競技は複数の選手が接触するために感染リスクがあることから、運動強度の指標である心拍数について検討した。単身で練習した際の心拍数と過去に測定した多人数での練習時との心拍数を比較すると、有意な差異が無かったことから、一人でも実施可能な練習内容で実施することで対象者の同意を得ることができた。次年度の実施方法について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和4年度は、引き続き新型コロナ感染症の流行のため、研究対象の身体障害者の感染リスクを考慮して、脊髄損傷車椅子バスケット競技者について検討することができなかった。令和4年度は、研究の目的が達成されなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、脊髄損傷運動実践者の練習時の水分補給の実態調査を車椅子バスケット競技者の測定を追加して実施し、これまでの成果について検討して脊髄損傷運動実践者の熱障害予防の指針を明らかにし、quality of life(QOL)の向上に繋げたい。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染症発生による影響で学内外の学会発表や共同研究者との意見交換会が中止となったが、令和5年度は国内外での学会が開催予定であり、国内外の学会出席及び海外研究者との研究交流のための旅費等に充当したい。
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