2018 Fiscal Year Research-status Report
静的ストレッチング中の筋電気刺激が筋腱および神経系におよぼす影響
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18K10886
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
水野 貴正 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 准教授 (70723708)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 研究倫理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は、静的ストレッチング中の筋電気刺激が、筋や腱および神経系におよぼす影響を明らかにすることである。また、本研究では静的ストレッチングと筋電気刺激を組み合わせた新たな刺激法の確立を目指し、将来的に現場へ応用展開するための基盤となる研究を行うために、以下の3つの研究項目を段階的に進めていく。① 静的ストレッチング中の筋電気刺激が、柔軟性や筋腱の粘弾性におよぼす影響を明らかにする、②静的ストレッチング中の筋電気刺激が、筋力におよぼす影響を明らかにする、③静的ストレッチング中の筋電気刺激が、脊髄の興奮性におよぼす影響を明らかにする。2018年度は、①~③の実験を実施するために必要な実験環境を整えるために、必要な機器の購入(主に片足底背屈筋力測定装置、電気刺激装置)や研究倫理審査の手続き、刺激パラメーターを調整するための予備実験を行った。購入機器について、研究経費が申請額よりも少なかったため購入物品の見直しをし、超音波画像診断装置および解析用PCの購入を取りやめ、既存の機器を使用することとした。また、予備実験の結果から、申請していた電気刺激装置では刺激強度が不十分であることが判明したため、申請時とは異なる機種の電気刺激装置を購入した。実施計画よりはやや遅れているものの想定の範囲内の遅れであり、2018年度の取組により、2019年度以降の実験実施に向けての準備が整ったと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
やや遅れている理由として、1つ目に購入を希望した機器が特注製であったため、その設計や製造、購入後の調整にやや時間を要してしまったことが挙げられる。2つ目に、学内手続きの関係上、倫理審査に時間がかかってしまったことが挙げられる。しかしながら、この遅れは想定の範囲内であり、2019年度中に十分挽回できると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は、当初予定の実験①、②を実施し、結果の解析と成果発表を行う予定である。また、2020年度についても当初予定の実験③を実施し、研究成果の発表および論文投稿を行う予定である。
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