2020 Fiscal Year Research-status Report
疾患活動性が低いリウマチ患者への機器を活用した自己管理における意思決定支援の手法
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18K10889
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
島田 美恵子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (70413036)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / 高齢女性 / 日常身体活動量 / 筋力 / 意思決定支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、関節リウマチ(以下RA)患者の臨床的寛解の指標のひとつとして筋力に注目し、セルフマネジメントプログラムを作成し、その効果を検証する。日常生活のセルフマネジメントに、健康機器を用い、活動と休息のバランスを数値化し、RA患者の意思決定支援に活用する。本研究の目的は、健康機器を活用した日常生活セルフマネジメントに対する意思決定支援の介入が、RA患者の筋力の保持・増加に及ぼす効果を定量的に明らかにし、支援の有効性を検証することである。 本研究は、令和元年度千葉県立保健医療大学研究倫理審査委員会の承認を得た。しかし、新型コロナウィルス感染症蔓延による活動自粛の影響は強く、被験者の研究協力承諾を得ることができていない。当初、研究協力を依頼する予定であった地域のクリニックおよび各地関節リウマチ友の会事務局より、対面での講習会はもとより身体活動量計の装着が感染の危険性を増すとの不安を指摘されている。講習会およびグループワークによる相互学習は実施できなかった。 過去のフィールド調査により得た関節リウマチ患者を対象に、10年後の健康状態を調査した報告をBritish Society for Rheumatology Annual Conferenceに演題登録したが、少人数であること、リウマチ患者を自己申告で選定していることの理由で採択されなかった。関節リウマチに対する治療方針や運動療法のガイドラインについての教材を作成した。今後は、運動療法についての文献検索およびそのレビューを投稿予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症蔓延による活動自粛の影響は強く、被験者の研究協力承諾を得ることができなかった。 研究計画の柱であった講習会およびグループワークによる相互学習は、大学の新型コロナウィルス感染症に対する活動方針および被験者の意向により、対面形式で実施できない。インターネット上で講習受講可能な教材の再作成および通信環境の整備に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、研究協力者の獲得に尽力する。スノーボールサンプリングで被験者を得る。被験者に過去の臨床データをいただく。当初1年で予定していた講習会を半年間6回のインターネットを利用した形式に短縮・変更する。被験者によって、セキュリティが保護された通信環境を得ることが困難な場合、DVD-ROM再生装置を被験者宅に送付することで対応する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症蔓延のため、被験者の協力が得られず、研究計画を遂行できなかった。今年度は、以下の項目にて予算を使用する。①新規身体活動量の購入②インターネット上での講習会の開始(教材作成のための資料購入)③DVD再生装置の購入と被験者への貸与。④被験者への謝礼。
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