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2021 Fiscal Year Research-status Report

疾患活動性が低いリウマチ患者への機器を活用した自己管理における意思決定支援の手法

Research Project

Project/Area Number 18K10889
Research InstitutionChiba Prefectural University of Health Sciences

Principal Investigator

島田 美恵子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (70413036)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywords関節リウマチ / 高齢女性 / 身体活動量 / 低栄養 / 握力
Outline of Annual Research Achievements

【目的】関節リウマチ(以下RA)患者における筋肉減少を中心とする体組成の変化は,免疫能の異常のみならず,痛みがもたらす身体活動量や栄養状態の低下の影響も推測される。しかし,活動量や栄養状態の低下が,どの程度筋量の減少に影響を及ぼすのか明らかではない。本研究の目的は,関節リウマチ患者における栄養状態と身体機能,身体活動量の関連性を明らかにし,無理のない生活指導を構築する基礎データを得ることである
【方法】低疾患活動状態である9名のRA女性患者(平均年齢67.6±8.6歳)を対象に,罹病期間,Mini Nutritional Assessment(MNA),modified Health Assessment Questionaire(m-HAQ),生体学インピーダンス体重計による体組成,身体活動量計による1日当たりの歩数,握力,下腿周囲長を測定した。MNA score24未満を「低栄養」と分類した。対照とした一般高齢者のデータは,厚生労働省公表のデータ等を用い,母平均との検定(Z検定)でRA患者と比較検討した。
【結果】9名の平均罹病期間は22.2±9.7年であり,低栄養と判定されたものは7種類の薬を服用している3名であった。この3名以外はm-HAQ で寛解と判定された。9名のBMI平均値は22.2±2.4,体脂肪率は31.6±5.2%,左右握力の平均値は右12.8±6.2kg,下腿周囲長は33.8 ±3.5cm,1日当たりの歩数は5248±1390歩であった。
【結論】国民健康栄養調査による60~69歳女性おける1日当たりの歩数とBMIには,本研究RA患者との間に差はみられないが,下腿周囲長は5名が基準値以下であり,握力は1名を除き全国平均値の50%程度であった。このことから,低握力や歩数でみる身体活動量は,低栄養と異なり,身体機能障害に直接は影響しないことが明らかとなった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

緊急事態措置及びまん延防止等重点措置期間に、関節リウマチを患っている高齢女性10名の協力をいただけることができた。
測定機器を個人宅に郵送し、YouTobeにより動画を配信し、教材・記録を授受することで、セルフマネジメントを促す講座を、非対面で、開講することができた。
講座は、概ね隔月開講の6回を予定しており、すでに5回を終了している。その内容は、各回ごとに、2週間程度身体活動量計を装着、教材を視聴して、その回のテーマに基づいた記録を返送していただいている。返送率は100%であり、しっかりと協力いただけている。

Strategy for Future Research Activity

関節リウマチ患者の疾患個別性は、10名の被検者においても著しく、この調査期間中に体調を崩された被検者がみられた。
この個別性をどのようにまとめていくかが、講座を検証し、セルフマネジメントに対する有効な支援を検討することが、最終年度の大きな課題となる。
新たに看護師・作業療法士の医療専門職を分担研究者に加え、個々の生活をフォローし、アドバイスができる体制を整えた。
令和4年度国際栄養学会、日本体力医学会への学会発表を演題登録をした。

Causes of Carryover

全6回開講予定の講座に対し、2021年度中に4回終了している。論文投稿の際の費用等も控えている。
令和4年度に使用する研究費とした。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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