2018 Fiscal Year Annual Research Report
ウェアラブルIoTを用いた投球障害早期発見法の開発: 先制医療の観点から
Project/Area Number |
18K10891
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
森原 徹 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90336735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
来田 宣幸 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 准教授 (50452371)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ウェアラブルセンサ / 人工知能 / 先制医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、先制医療の観点から青少年野球選手の投球障害を未然に防ぐことを最終目的として、「ウェアラブルセンサ」とIoT(Internet of Things)技術を用いて、投球障害と関連する身体の姿勢、機能、及び運動を評価する信頼性の高い測定法を開発し、この測定法を用いて、投球障害のスクリーニングとして妥当性の高い評価法を確立することを目的とする。具体的には、背中(脊柱)のゆがみと可動性、各関節の可動域を評価の対象として、投球障害と関連する身体姿勢及び身体運動を測定し、また、ウェアラブルIoTデバイスを用いて測定し、日常的な身体機能情報等をデータとして蓄積することで、前向き調査によって投球障害を早期発見することが可能となるスクリーニング指標を定量的に評価する。 研究1:ウェアラブルセンサを用いた計測法開発(測定精度の検証)ウェアラブルセンサを用いてデータを収集するプログラムを作成し、実験室内で光学式運動計測装置の値を信頼基準値として、脊柱のゆがみおよび関節可動域の評価について測定誤差が発生しない手法を明らかにする。複数回の測定を行い、測定精度を高める研究を進めている。 研究 2:縦断的調査(反復計測による信頼性の検証)モデルチーム(5チーム程度)を対象に、研究1で開発した評価法を用いてIoT技術によってデータを蓄積し、反復計測による信頼性を検証している。 研究 3:横断的調査(関連妥当性の検証)野球検診活動(2018年11~12月実施:小学生600名)において開発した測定を実施し、投球障害の有無と各測定評価指標の関係から、新しい評価法の妥当性の検証を開始している。投球障害と関連する身体の姿勢と機能、および運動を統計学的に解析を行っている。
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