2021 Fiscal Year Annual Research Report
Empirical Research of Reformation of Extracurricular Activities called as Black in Japanese school
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18K10892
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
千葉 直樹 中京大学, スポーツ科学部, 教授 (20389662)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 運動部活動 / 外部指導者 / 小学校部活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度に、名古屋市の小学校部活動見直しの事業に関して、教育委員会の担当者3名と、この事業を受注したD社の担当者2名に専門家インタビューを各2時間程度行った。本研究の目的は、1)名古屋市立小学校の部活動を見直した経緯と、2)見直し後に設立された「人材バンク」と「新たな運動・文化活動」の運営内容について明らかにすることである。 名古屋市教育委員会では、2017年度に部活動のあり方に関する検討部会を設置し、教員の部活動に関する実態調査を行った。この調査の結果、教員が授業準備等、教員本来の業務に携わる時間を確保するために、小学校部活動の見直しを決定した。さらに、2018年度に地域のスポーツ団体等に関する調査を行った結果、名古屋市の全ての小学校で総合型スポーツクラブ等に移行することが難しいと判断し、民間委託の方法を検討し、2020年6月から「なごや部活動人材バンク」を設立することになった。名古屋市では、2020年9月から8区133校で、「新たな運動・文化活動」を開始し、2021年9月から全16区262校で行われるようになった。2021年度の参加児童数は30133名で、延べ指導者数は3505名であった。これらの指導者は、名古屋市がD社に運営業務を委託する人材バンクを通して募集され、最大34時間に及ぶオンラインと対面による研修を受ける必要がある。「人材バンク」と「新たな運動・文化活動」の運営のために、2020年度に約5億4313万円、2021年度に約12億4852万円の予算が、名古屋市教育委員会に計上された。2018年4月に名古屋市長がこの事業に関して「部活動の民営化」と発言したことについて尋ねると、A氏はこの事業が民営化というよりも「公設民営」というイメージに近いと説明した。
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