2022 Fiscal Year Annual Research Report
A possibility to improve the competitive performance and sleep after heat shock protein expression by heating
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18K10894
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
和田 匡史 国士舘大学, 理工学部, 教授 (00320101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
地神 裕史 国士舘大学, 理工学部, 教授 (30468970)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 加湿 / 睡眠 / スポーツ / 炭酸泉 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は,新型コロナウイルス感染症の制限が少し緩和され,研究が進み,得られた結果を学会にて発表することができた。 日本睡眠学会第47回定期学術集会にてシンポジウムに登壇する機会をいただき,「アスリートの睡眠を高める要因の科学的基礎」という演題で発表を行った。発表抄録は,様々な競技のアスリートは毎日激しいトレーニングを行い,からだへ過度な負荷を課している。運動と睡眠の関連では,日中に運動を実践すると睡眠潜時,入眠後の覚醒時間に変化はなく,総睡眠時間,徐波睡眠時間,レム潜時が増加し,レム睡眠時間は減少する(Youngstedt et al)。睡眠直前の運動は夜間睡眠に悪影響を及ぼす(Kubitz et al)。就寝2時間半前の1時間程度の軽い運動は,夜間睡眠に良い影響を与える(Yoshida et al)。また,50%VO2peak以下の運動は,高強度運動(70%VO2peak以上)に較べて,入眠後の覚醒時間が減少する。高強度運動は,中途覚醒が多くなり睡眠の質を低下させる。競技力向上には,体力水準にあった高負荷を課すことで身体機能の向上が達成されるため,ウォーキングやジョギングのような軽負荷ではトレーニング効果を得ることができない。アスリートは高強度なトレーニングを毎日行うことでより高いパフォーマンスを発揮することができるようになるが,一方で疲労回復のための睡眠の質が低下し,十分なトレーニング効果を得ることが難しくなると考えられる。そこで高強度運動後の睡眠を十分に獲得するための手段として,入浴(温浴,炭酸泉浴)による素早い筋疲労の回復やアロマなどの香りを使用することが用いられるようになってきた。 入浴(炭酸泉)による加温がアスリートの睡眠を高める方法についての研究成果を報告した。
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