2022 Fiscal Year Annual Research Report
A Study of the Conditions for the Promotion of the External Instructors System in School Sports Club Activities
| Project/Area Number |
18K10903
|
|---|
| Research Institution | Waseda University |
|---|
Principal Investigator |
作野 誠一 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (60336964)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
| Keywords | 運動部活動 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題全体を通じた目的は、学校運動部活動において注目を集める外部指導員制度の普及にあたってどのような条件があり、またそれらをどのようにして解決すべきかをエビデンス（実証データ）に基づいて明らかにすることであった。2022年度については、行政や学校が外部指導者制度にかかわる新しい試みを採用・導入するにあたってクリアすべき課題を示すとともに、これからの時代に求められる制度普及のあり方について検討した。具体的には、外部指導者の活動基盤になると思われる学校－教育委員会－地域スポーツ組織間における連携の形成過程に着目し、「戦略的提携発展の4つのフェーズ」モデル（Bailey and Koney,2000）を援用して、パートナー決定までのプロセスと調整内容を3つの中学校及び5つの市教育委員会を対象としたインタビュー調査の結果から明らかにした。その結果、①先行研究では最初に組織（プロジェクト）の結成が前提となっていたが結成しない場合もあること、②検討開始から連携後のサービス提供までを事例ごとに時系列で整理すると、運動部活動地域移行推進事業からの事例については、時間的制約があるため、パートナー決定やサービス提供までの時間が比較的短いことなどが明らかにされた。これらの結果については、日本体育・スポーツ経営学会第46回大会において共同研究者として発表している。なお、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、当初予定された研究計画が大きく変更を余儀なくされ、また遅延したものの、ようやく年度末の3月に関東地方の市町村教育委員会を対象とする調査が実施の運びとなり、過日郵送法による質問紙調査を実施した。時間的な制約から今回報告には間に合わないものの、データ整理ならびに分析次第、早急に公表する予定である。
|
