2020 Fiscal Year Research-status Report
ジュニア期のトレーニング履歴はランニングエコノミーに影響するか?
Project/Area Number |
18K10914
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Research Institution | International Pacific University |
Principal Investigator |
吉岡 利貢 環太平洋大学, 体育学部, 教授 (60508852)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ランニングエコノミー / トレーニング環境 / トレーニング内容 / 形態 / 筋厚 / ランニングフォーム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ジュニア期のトレーニング環境および内容がランニングエコノミーおよびその構成因子としての筋・腱の形態および走動作に及ぼす影響について明らかにすることである。 令和2年に実施予定の課題であったニュージーランド人ランナーの形態(大腿長、下腿長、大腿最大囲および下腿最大囲)、筋厚の計測および疾走動作の分析は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響で渡航ができず実施できなかった。 また、課題I「ジュニア期のトレーニング内容が筋・腱の形態に及ぼす影響」および課題II「ジュニア期のトレーニング内容が筋・腱の機能および走動作に及ぼす影響」を明らかにするための実験を、令和2年4月入学の大学生ランナーを対象に実施する予定であったが、測定施設が使用できず実施できなかった。 ニュージーランドでの実験はいまだ予定が立たない状況にあるため、研究期間を延長して実施する令和3年度からは研究計画を大幅に修正する。すなわち、当初、国内のランナーに対する実験は、長期間にわたって異なるトレーニング環境でトレーニングを行ってきた大学生ランナーのみを対象としていたが、専門的なトレーニングを開始して間もない中学生およびトレーニング歴の短い高校生まで、その対象を拡大することとした。このことによって、トレーニング環境およびトレーニング内容の影響がどの程度の期間で顕在化するかを明らかにすることができる。 また、大学生ランナーのランニングエコノミーを分析したところ、遺伝的特性の影響が大きいことを示唆する結果が得られた。そこで、大学生ランナーを対象とした実験結果を分析する際には、遺伝子検査を実施した上で、トレーニング環境および内容の影響について明らかにすることとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和2年3月に実施予定であった「ジュニア期のトレーニング環境が筋・腱の機能および走動作に及ぼす影響」(研究課題III)についての実験が、新型コロナウィルス感染症拡大の影響でニュージーランド渡航が中止となり、実施することができなかった。
また、令和2年の4月入学の大学生ランナーを対象に実施予定であった課題Iの「ジュニア期のトレーニング内容が筋・腱の形態に及ぼす影響」、課題IIの「ジュニア期のトレーニング内容が筋・腱の機能および走動作に及ぼす影響」も、測定施設の使用制限により実施できなかった。
今後も同様の事態が予想されるため、研究期間を延長し、研究計画も大幅に修正することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を延長したものの、ニュージーランドでの実験はいまだ計画できない状態にあるため、研究計画を大幅に修正した。すなわち、当初、国内のランナーに対する実験は、異なるトレーニング環境でトレーニングを行ってきた大学生ランナーを対象にした実験を予定していたが、その対象を高校生および中学生まで拡大することとした。
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Causes of Carryover |
ニュージーランド渡航が2年連続して中止となったため、次年度使用額が生じた。ニュージーランドでの実験は今後も見通しが立たない状況のため、そのための費用は、新たに必要性の生じた遺伝子検査に充てる予定である。
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