2022 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of repetitive pitching motion on muscle hardness in baseball pitchers
Project/Area Number |
18K10915
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Research Institution | Kyushu Kyoritsu University |
Principal Investigator |
長谷川 伸 九州共立大学, スポーツ学部, 教授 (70350444)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
船津 京太郎 九州共立大学, スポーツ学部, 教授 (10259658)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 筋硬度 / 投球 / 超音波 |
Outline of Annual Research Achievements |
野球投手が100球の投球を反復することによって生じる筋硬度の変化について明らかにすることを目的とし2020年より5年間に渡り研究活動を行ってきた。 2020年には本研究において使用する主要装置である身体組成専用超音波画像診断装置を用いて野球経験者を対象に105球の投球を行わせた際の筋硬度の変化について、「投球動作の反復が体幹と上肢の筋硬度に及ぼす影響」として報告を行った(2020年3月)。その後、野球投手を対象とした研究を行うことを計画していたが、2020年4月から1年間は、新型コロナウイルスの感染拡大により、野球投手の練習環境が制限され、合同練習の禁止、練習時間の制限などが続き、継続的に投げ込みを行っている(練習を行っている)状態でのデータ収集ができなくなったことから研究は中断した。2021年度に入り、一定の練習時間が確保できるようになり、研究の再開を計画していたところに2度目の感染拡大が起こり、再度計画を中止することとなった。2022年度は研究期間の最終年であったが、データを取ることができない状態が続き、1年間の研究機関延長を行った。この間に以前に計画していたプロトコールの見直しを行い、身体深層部の筋については、表層筋の影響を排除することが難しく精度の高いデータが取れないことが示唆されたことから、表層部の筋を中心に肩関節周囲筋、肘関節周囲筋の筋硬度に限定した計画を作成し、データ収集を始めた。しかしながら、何名かの被験者で予備実験を行ってきたが投球前と投球後、1日後、2日後の筋硬度の差を検出することができない状態が続いた。被験者の実感としては筋の硬さやこわばりを感じているにも関わらず、本研究で採用したシステムではその差異を示すことができていない。この点については現在も検討を進めているところであり、研究期間終了後にも引き続き報告を行っていきたい。
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