2023 Fiscal Year Annual Research Report
An empirical study on effective teaching methods for physical education: Based on data on long-term learning outcomes
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18K10920
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
鬼澤 陽子 群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (80511732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島 孟留 群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (60846377)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ゴール型 / 実証的研究 / 学習成果 / 状況判断 / 義務教育 / 9年間 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、小学校・中学校におけるボールゲーム領域の「ゴール型」を取り上げ、体育科・保健体育科の学習指導要領に記載された学習内容を習得させることを意図した体育の授業づくりを実践し、その授業を通して小学校入学時から中学校3年間の計9年間にわたり、同じ児童・生徒を対象に総合的に学習成果を検証することを目的とした。具体的には2014年度小学校に入学した児童を対象に研究をスタートさせ、2018年度は研究1年目として小学校5年生を対象に授業実践を行った。その後、研究2年目は小学校6年生、研究3年目は中学校1年生、研究4年目は2年生、研究5年目は3年生を対象に行った。まず、小学校・中学校におけるボールゲーム領域の「ゴール型」の授業計画を立案した。そして、これらに基づき授業実践ができるように,単元前と単元中に介入を行った。学習成果を検討するにあたり、①子どもの主観的評価として毎授業後に形成的授業評価、②技能面での成果としてゲーム分析、認知面での成果として単元前後に理解度テスト(小学校5年生以降)を実施した。その結果、以下のことが明らかになった。 ①どの単元も子どもたちから高く評価され、いずれの単元も子どもたちに受け入れられた。 ②技能面および認知面については、単元前(序盤)に比べて単元後(終盤)に有意な向上がみられた。 これらにより、本研究において設定した9年間にわたるゴール型の授業計画を適用することによって、子どもたちの学習成果を保証することができたといえる。体育科・保健体育科において学習内容の系統性を踏まえた学習を積み重ねることが「生涯にわたって運動やスポーツに親しむ資質や能力を高める」という教科の目標を達成することにつながるといえる。
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