2020 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of social jet-lag on sleep variables and physical activity among university students
Project/Area Number |
18K10930
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
柴田 真志 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (00254467)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 運動部 / 社会的時差 / 身体活動 / 睡眠効率 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度における研究課題は、一般大学生と社会的時差に差がない運動部に所属する対象の社会的時差と身体活動の関連を調査し、運動の影響について考察することであった。対象は大学ラグビー部に所属する男子選手51名(平均年齢20.3[SD 1.1]歳)であり、その身体特性は、平均身長172.8[ 5.1]cm、平均体重86.4[11.3]kgであった。対象者に小型3軸加速度計の装着を2週間依頼し、客観的睡眠指標および身体活動の指標として歩数を得た。なお、本研究は兵庫県立大学看護学部研究倫理委員会の承認を得て実施した。 測定期間はCOVID-19感染拡大防止対策期間の2020年8月上旬からの1ヶ月間であり、感染予防対策を施した上で運動トレーニングが実施された。部活動全体練習(全体練)は身体接触の少ないパスや状況判断などのラグビーのスキル練習と有酸素性の走トレーニングやラダーなどのスピード系のトレーニングが行われた。また、個人練習(個人練)として各自3密を避けた室内でのレジスタンス運動が行われた。 対象者の社会的時差は1:15[0:52]であり、一般女子大学生と差はなかった。また、一般女子大学生においては社会的時差と身体活動の間に関連が認められたが、ラグビー部員においては有意な関連は見られなかった。個人練の歩数(5643[3193]歩)は、全体練(11752[2265]歩)より有意に低値であった(p<0.001)。全体練習によって個人間の身体活動差が小さくなり、社会的時差との関連が見られなかった可能性が考えられた。暑熱下運動トレーニング実施日の睡眠状況は良いとは言えず、改善が求められる。また、全体練と比べ個人練でより睡眠の質低下が観察されたが、個人練の少ない歩数が生体リズムに負の影響を及ぼしている可能性が考えられた。外出制限などストレスの影響も今後検討が必要と思われた。
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