2019 Fiscal Year Research-status Report
Relationship between development of locomotorium and diet and lifestyle among school-aged children.
Project/Area Number |
18K10933
|
Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
上杉 宰世 大妻女子大学, 家政学部, 准教授 (10383522)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 学童期 / 食事記録法 / 食事摂取状況 / 食教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究における学童を対象とした身体測定および体力測定、体組成測定については、昨年度までの研究において測定方法、使用機器類、評価等の妥当性を確認することができた。 しかしながら食事の摂取状況については、カルシウム食品の半定量摂取頻度調査、食品群別摂取頻度調査等にて検討を進めてきたにもかかわらず、学童期の食事内容を適切に把握するにはいたらなかったことから、今年度においては食事摂取状況の正確な把握に関する研究を進めた。小学校の栄養教諭に対しインタビュー調査を実施し小学生の食事状況を正確に把握する方法について意見を求めたところ、思い出し法や食品摂取頻度法などの振り返りによる調査は適さず、食事記録法が最も適しているという結果であった。 これらをふまえて、小学生6年生約100名を対象として「朝食で食べたもの」を記載してもらう調査を実施した。 その結果、対象者全員が食事内容を記入しており、自記式で回答できることが把握できた。過年度に調査した食品群別摂取量では過小評価(正確に思い出せない)と推察できる対象者が半数近くいたことと比較すると食事記録法は小学生における食事摂取状況の把握には適していると判断できた。しかし、食事記録調査は家庭での学習として提示するため、記入した調査票を用いて子ども達が自分自身の食事を振り返り学習を行えるような食教育活動をあわせて実施しなければならず、教育現場における理解と協力が必要であることが明らかとなった。 以上のことから、小学校において小学校高学年を対象とした1日分の食事記録調査を実施するための準備を進めており対象小学校の選定とスケジュールの打ち合わせを行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請当初の予定通り、測定方法の検討および食事調査のプレ調査を進めることができた。さらに来年度の本調査にむけての準備も順調に進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
2020年度は小学校における大規模調査(身体計測、体力測定、体組成測定、食事調査、咀嚼力測定)を実施する予定であり、対象校の選定とスケジュールの打ち合わせは済んでいる。測定に関しては、妥当性確認ができるため、まずは食事調査の検討および咀嚼力の測定を追加したい。その後、機器類の再点検、調査票等の準備、調査員トレーニングを進め、夏~秋に調査を実施する予定である。
|
Causes of Carryover |
次年度調査にむけて咀嚼機能測定装置の購入を予定したが、見積もり額が今年度予算を超えていたため、次年度経費と合わせて執行することにしたため。
|
Research Products
(5 results)