2021 Fiscal Year Research-status Report
骨盤底筋群収縮トレーニング後の脳機能の変化についての解析
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18K10965
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
神尾 博代 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 助教 (30289970)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 骨盤底筋群 / NIRS |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は、骨盤底筋群の随意収縮が可能な者と困難な者の脳機能の違い、および骨盤底筋群の随意収縮をトレーニングし、随意収縮が可能になった後の脳の活動と収縮ができなかったときとの違いを比較分析することである。 慢性骨盤帯痛がある場合、運動皮質における脳機能に変化が生じることは明らかになっている。しかし、骨盤底筋群の収縮が困難な者が、収縮可能になったときに運動皮質にどのようは変化が生じるかについて、十分な検証がされていない。トレーニングによる脳機能の違いを明らかにすることで、よりトレーニング効果の高い方法を得ることができると推測する。 2021年度は、昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、対象者に研究への協力を得ることが困難になった。さらに、自粛生活による影響のためか、昨年度に比べ、骨盤底筋群の随意収縮が可能な対象者が少なく、さらに収縮が可能であっても、収縮した状態を維持できる対象者が少なかった。そのため予定していた実験プロトコルでは計測が困難であったことから、実験プロトコルを変更し、収縮維持の時間を短く設定し、NIRSを使用した脳活動の計測方法を検討した。健常若年女性11名を対象とし、骨盤底筋群を随意収縮した時の酸化ヘモグロビンを計測し、手指の動作をした時との違いを比較検討する予備計測を行った。 また、第23回一般社団法人日本光脳機能イメージング学会で「骨盤底筋随意収縮時の脳活動」の発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症による自粛生活の影響と考えられるが、課題である骨盤底筋群の持続収縮を保持できない対象者が増え、これまで行っていた計測方法では、データ収集が困難と判断した。そのため、研究計画の変更を行った。実験デザインを変更したことにより、研究の進行が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、新しく設定した実験プロトコルを用いて、骨盤底筋群の随意収縮が可能な者と困難な者の脳機能の違い、および骨盤底筋群の随意収縮をトレーニングし、随意収縮が可能になった後の脳の活動と収縮ができなかったときとの違いを比較分析する予定である。
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Causes of Carryover |
対象者の協力を得ることが困難だったこと、実験プロトコルの変更により、計測方法が変更になったため、計画が予定より遅れ、当該助成金が生じた。今年度は遅れている研究を実施するため、助成金を研究補助のアルバイト雇用として使用する予定である。
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Research Products
(1 results)