2021 Fiscal Year Research-status Report
学童の体格を簡易に評価できるシステム制作と健康教育への展開
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18K10966
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Research Institution | Japanese Red Cross Hokkaido college of Nursing |
Principal Investigator |
伊藤 善也 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (70241437)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 成長曲線 / 学校保健 / 保護者 / 養護教諭 / 成長曲線描画ファイル |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は小・中学校の養護教諭と保護者を対象にした質問紙を作成し、2019年度はその質問紙による調査を実施した。専門用語、すなわちpercentileやSDスコアなどの認知度は低かった。一方で、成長に関する教育や啓発活動へのニーズは高かった。それを踏まえて、2019年度の後半はMicrosoft Excelを利用した成長曲線描画ファイルの初版を作成した。 2019年度はその成長曲線描画ファイルをさらに充実させた。1クラスが最高でも40人程度であることを想定し、50人分のデータ(名前、性別、生年月日、計測日、身長、体重)を入力するシートを作成し(1シートに10人分入力可能とした。また全部で5シートとして、ひとつのファイルで50人分を管理できるようにした)、ひとりひとりに固有の番号を振るように設計した。その番号を成長曲線描画のための指示シートに入力すると男女別に乳幼児期と学童期の成長曲線が自動で描かれるようにした。さらに、一人分の入力データは当初、32件としてファイルを作成していたが、100件の計測データを入力できるように入力範囲を拡張したものも作成した。 2020年度はこのファイルをまずは養護教諭に試していただき、使用感を調査して、さらにファイルをversion upさせる予定で、教育委員会には養護教諭への取り次ぎを依頼した。しかしながら、コロナ禍において小学校教諭は多忙であること、また直接の説明は感染予防の観点から好ましくないことを理由に協力の延期を申し出られた。また、保護者を対象とした試用も学校側の協力が難しい状況であったため、調査の実施を保留とした。 2021年度は2020年度までの成果をもとに調査を実施する予定でとして研究計画を1年延長した。しかしながら、コロナ禍により集団的な活動が自粛されたため、実質的には活動ができなかった。そこでさらに1年間、調査実施を延期して2022年度に使用感調査を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
作成した成長曲線描画ファイルを小学校養護教諭や保護者に利用してもらい、その使用感をフィードバックして成長曲線描画ファイルを仕上げていく予定であったが、新型コロナウイルス感染症の流行により、全く活動できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染状況を鑑みながら、状況が許せば、学校現場で成長曲線描画ファイルを利用してもらい、その使用感をもとにファイルをよりよいものにしていく予定である。また、その学校を介して保護者への利用につなげていく。もしコロナ禍が落ち着かなければ遠隔によって進める予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス流行のために教育委員会を介した養護教諭と保護者への使用感調査を実施できなかった。また、学会参加による研究者との意見交換ができなかった。2020~2021年度に予定していたものを2022年度に実施する予定である。
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