2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a system for simple assessment of schoolchildren's physique and its application to health education.
Project/Area Number |
18K10966
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Research Institution | Japanese Red Cross Hokkaido college of Nursing |
Principal Investigator |
伊藤 善也 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (70241437)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 成長曲線 / 学童 / 教育機関 / 健康教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は2018年度より開始した。まず、小・中学校の養護教諭と保護者を対象にして、成長曲線に関する理解度とニーズの調査を実施した。成長曲線は小児の医療現場で多用されており、そのなかで専門用語、すなわちpercentileやSDスコアなどの用語がよく利用される。しかしながら、養護教諭や保護者の理解度は低かった。一方で、成長に関する教育や啓発活動へのニーズは高かった。それらを踏まえて、2019年度の後半以降はMicrosoft Excelを利用した成長曲線描画ファイルの作成に注力した。1クラスが最高でも40人程度であることを想定し、50人分のデータ(名前、性別、生年月日、計測日、身長、体重)を入力するシートを作成し(1シートに10人分入力可能とした。また全部で5シートとして、ひとつのファイルで50人分を管理できるようにした)、ひとりひとりに固有の番号を振るように設計した。その番号を成長曲線描画のための指示シートに入力すると男女別に乳幼児期と学童期の成長曲線が自動で描かれるようにした。さらに、一人分の入力データは当初、32件としてファイルを作成していたが、100件の計測データを入力できるように入力範囲を拡張したものも作成した。また、これらのシステムを医療・医学へと広げるために5人分のデータについて同時に描画し、かつ5人を描くグラフの線の太さや色を指定できるように仕様を調整した。2020年度以降はコロナ禍(COVID-19)により教育機関での試用を試みる機会がなく、2023年度にはCOVID-19が感染症法上2類から5類に変更されたことで、調査を実施できる見込みをたてていたが、COVID-19とインフルエンザ感染症の流行が断続的に続いたため、かなえられなかった。
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