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2022 Fiscal Year Annual Research Report

A study on the theoretical clarification of the phenomenon in which 7th dan Kendo cannot detect the movement of 8th dan at all

Research Project

Project/Area Number 18K10978
Research InstitutionKanazawa Institute of Technology

Principal Investigator

村田 俊也  金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (80270255)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 橋爪 和夫  富山大学, 学術研究部教育学系, 教授 (80189472)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywords剣道 / 中心線 / 後の先 / 8段
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、剣道7段が8段の動きの情報を全く入手(入力)できない事象を解明することであった。本年度は研究分担者による仮説検証実験を計画していたが、実験環境の変化により実験はできなかった。しかしながら、研究代表者による身体技能の検証研究(稽古と省察)により本研究の仮説はある程度の武道学的な結論を得ることができた。
本年度は本研究が表してきた総数53の点検項目の内、剣道学に類し、「相手との中心線を問う」ことであった。これは実験で検証する予定であったが、本研究の実験装置では精度おいて実証が困難であると判断した。この判断の背景にこそ、本研究全体の課題の解決が存在しているという考察を以下のように行った。
本年度の稽古内容は「中心線」を課題として行った。剣道の対人技能は常に相手との関係性の変化を点検する必要があるという考察が深まってきたからである。これまでの4年間の本研究の稽古の省察で7段が8段との稽古中に自己点検をしていたことが、8段の情報を入力できない主因であると結論した。これは、稽古相手である8段からの教示のみならず、数名の8段の指導者であったE.K.氏の指導助言でもあった。本年度、研究代表者はE.K.氏の指導内容である「技能は十分に備えているので、自信を持って打突する」という「自己点検をしない本来の無心の稽古」を体現することを稽古内容とした。具体的には「8段との関係性である中心の取り方」を稽古の中心課題とした。
本年度は運動学の立場から考察していた「中心線」を①打突開始の段階②打突中③打突後(残身)に区分して省察した。その結果、7段は①の段階で中心線をとる瞬間があっても、②の段階からは8段が中心線をとっていると省察した。この考察を活用すると、剣道の「後の先」の勝利の理由も説明できると考えられることがわかった。すなわち、剣道の中心線は打突中に7段から8段に移行している可能性が示唆された。

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Published: 2023-12-25  

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