2021 Fiscal Year Research-status Report
調整力の構造解明のための動的平衡性の検討と測定課題の作成
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18K10983
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Research Institution | Nagoya University of Arts |
Principal Investigator |
高徳 希 名古屋芸術大学, 人間発達学部, 准教授 (80554477)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 調整力 / 動的平衡性 / 移動系運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、自己の身体をうまくコントロールする能力である調整力の基盤要素と考えられる動的平衡性(運動中の平衡維持能力)に着目し、移動系運動(前方への両足連続跳躍動作)をベースとした動的平衡性課題を作成することを目的としている。これまでに引き続き、2021年度についても収集済データの動作分析を実施した。 1)両足連続跳躍における動作分析 これまでの収集済データのうち、中学2年生および高校2年生を対象とした測定結果についての分析を進めた。2020年度に分析した小学5年生を対象とした測定結果を含めて比較すると、両足同時性(両足踏切および両足着地成就率)を指標とした正確性については中学2年生が最も高く、全体動作時間を指標とした敏捷性については高校2年生が最も高かった。これらのパフォーマンスにみられる縦断的な変容は形態的な発育に伴う発達だけではなく、動き方の変容も大きく影響していると考えられることから、特に接地局面における下肢3関節による時空間的コントロールの差異に着目した検討を加えた。 2)年長児を対象とした両足連続跳び越しにおける動作分析 以前より検討を続けてきた幼児を対象とした両足連続跳び越し(本研究のベースとなる既存項目)について、特に両足同時性が高かった幼児を対象として接地局面の下肢関節運動についての再検討を進めた。正確かつ迅速な両足連続跳び越しの遂行過程でみられる動作特性から、接地局面における下肢関節運動の屈曲および伸展量が小さいことが全体動作時間の短縮につながっていた可能性が考えられ、今後の詳細な分析観点についても検討を加えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、2021年度についても予定していた幼児を対象とした予備調査を実施することができなかったため、本研究に必要不可欠なデータの収集が遅れている。現状、以前より協力を依頼していた連携機関における測定実施が困難であることから、現状に合わせ、対象の変更等も含めて当初の研究計画を大幅に見直す必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の新型コロナウイルス感染症拡大状況を鑑みると、当初の研究計画を遂行することは困難であると判断し、成人を対象とした詳細な動作分析を中心とした計画へ大幅に修正していく必要があると考えらえる。その上で、収集済データの縦断的な比較検討を進め、既存項目を運動課題としたデータとの関連性を検証し、動的平衡性の運動課題としての妥当性を検討していく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、当初に予定していた予備調査を実施することができなかったため残額が生じた。この残額については、今後の計画を変更した上での測定実施に必要な経費や旅費等に使用する予定である。
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