2018 Fiscal Year Research-status Report
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18K11002
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
加川 建弘 東海大学, 医学部, 教授 (30245469)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 脂肪肝 / 酪酸菌 / 筋肉 / メタボリックシンドローム |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度はSPF環境下で飼育したC57BL6マウスを通常食飼育群(LF群)、高脂肪食飼育群(HF群)、通常食飼育群に酪酸菌を添加して飼育した群(LF+CBM群)、高脂肪食に酪酸菌を添加して飼育した群(HF+CBM群)の4群にわけ、12週間飼育した。4群において食餌摂取量に有意差はなかった。LF群、LF+CBM群に比し、HF群では体重、肝重量が有意に多かった。HF+CBM群では、LF群、LF+CBM群に比し、体重、肝重量とも有意に多かったが、HF群に比し、体重、肝重量とも有意に少なかった。また肝の中性脂肪量もLF群、LF+CBM群<HF+CBM群<HF群の順に多かった。糞便中の中性脂肪量を測定したところ、各群間に有意な差を認めなかった。現在、採取した血液、肝、腸管(回腸)、骨格筋、白色及び褐色脂肪組織をマイクロアレイ、メタボロームの解析中である。問題点として各群間で体重、肝重量などに有意差はあるものの群内でのばらつきも大きく、安定して脂肪肝を作成できる食餌、環境の条件を再検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
安定して脂肪肝を作成できる条件を再検討しているため、やや実験計画が遅れている。条件設定ができ次第、本実験を再開する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
安定して脂肪肝を作成できる条件が設定でき次第、予定通りの実験を再開する。マイクロアレイやメタボローム解析により、酪酸菌による脂肪肝抑制のメカニズムを解析する。
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Causes of Carryover |
安定して脂肪肝を作成できる条件を設定しなおしているため、予定していた実験計画の一部が行えなかったため、繰越金が発生した。2019年度に予定の実験を行い、繰越金を使用する予定である。
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