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2018 Fiscal Year Research-status Report

精神症状の発現に関わるガングリオシドの作用

Research Project

Project/Area Number 18K11025
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

久恒 昭哲  熊本大学, 大学院先導機構, 特定事業教員 (50347001)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywordsガングリオシド
Outline of Annual Research Achievements

スフィンゴ糖脂質の一種であるガングリオシドは細胞膜上に存在し、生体内リガンドなど生
理活性物質の結合およびその挙動を調節することで、様々な生理機能や病態発現への関連性
が示唆されている。本研究では、ガングリオシドの生体内、特に中枢神経系における生理的
および病態生理学的な意義に注目し、その作用およびそのメカニズムについて、培養細胞系
および動物個体を用いた多面的かつ網羅的な解析を行う。これまでに、シアル酸複合体が、生体内の様々な組織において、炎症反応を調節することを明らかにしてきた。特に脳内において主要なシアル酸複合体であるガングリオシドに注目し、その役割について検討したところ、特定のガングリオシドは中枢神経系細胞における生理反応に対して著明に影響することが分かった。すなわち、脳機能に対してガングリオシドが調節因子として機能している可能性があることが示唆された。そこで本研究ではまず、ガングリオシドと脳生理機能に対する影響について調査するべく、正常の動物に加えて、うつ症状や統合失調症、不安様症状など精神症状を示すモデル動物、またパーキンソン病など中枢神経系変性疾患のモデル動物、さらに精神症状の発現との関連が報告されている生活習慣病などのモデル動物を用い、自発運動や情動行動などの行動薬理学的手法を用いてそれらを解析するとともに、それらに対する各種ガングリオシドのプロファイリングを順次実施している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

脳機能とガングリオシドの関係性を明らかにするために、まずそのプロファイリングを行うことは必須であることから、概ね順調に進展していると考えている。

Strategy for Future Research Activity

ガングリオシドと脳生理機能に対する影響について調査するべく、引き続き正常動物やモデル動物を用い、自発運動や情動行動などに行動薬理学的手法を用いてそれらを解析するとともに、それらに対するガングリオシドのプロファイリングを実施し、関係性を明らかにする。解析の結果、ガングリオシドと脳機能との関連性が明確になった系については、より詳細に検討を行う。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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