2018 Fiscal Year Research-status Report
Randomized controlled trial to assess effectiveness of school-based parent-participation lifestyle
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18K11064
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Research Institution | Minami Kyusyu University |
Principal Investigator |
渡邉 純子 南九州大学, 健康栄養学部, 教授(移行) (70589978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岡 和枝 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50091038)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 自覚的心身の健康問題(SPS) / 青少年 / 親協力型ライフスタイル教育プログラム / クラスター無作為化比較試験 / ライフスタイル教育法の確立 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、国内外の文献レビューと国際学会等における情報収集および宮崎市域での横断調査結果の詳細分析に基づき、以下を遂行した。 ①SPRATによる中学生を対象とした介入教育の有効性検証のための学校を割付単位としたcRCTの研究プロトコルを確定し、国際誌に発表した(BMJ Open 2018)。 ②プロトコルに基づくSPRATの実施マニュアルの詳細を確定した。具体的には「SPRAT教育担当者(RD用)マニュアル」、「生徒(SPRAT群):介入群(SI用)マニュアル」、「生徒(通常授業群):対照群(SC用)マニュアル」、「保護者(SPRAT群)(P用)マニュアル」である。 ③介入試験の対象となる宮崎県・熊本県内中学校の募集に当たって、各県各市町村教育委員会および校長会に協力を依頼した上で、各中学校を個別に訪問して依頼。校長の同意を得た中学校をSPRAT対象とした。南九州大学倫理委員会(承認No.137)および臨床試験登録(UMIN000026715)の内容に則り、無作為割り付けを行い、SPRAT群14校・対照群14校が確定した。 ④SPRAT教育を担当する管理栄養士(熊本県内8人、宮崎県内4人)に対して、「SPRAT教育担当者(RD用)マニュアル」に基づき、トレーニング(熊本2回・宮崎2回、各回6時間)を行った。 ⑤SPRAT用テキスト「スマートライフ」、アセスメントおよび評価のための食事(FFQW82)・生活習慣・SPS調査票の作成および印刷(前後2回分)と準備。保護者用(SPRAT群)マニュアル・保護者用研究説明ならびに同意確認書・保護者用質問票・News Letter・保護者連絡用個別封筒の作成および印刷と準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
文献レビューと情報収集及び宮崎県での横断調査結果の詳細分析を行い、査読付き原著論文として報告した。 SPRAT の詳細マニュアルおよびSPRATによる介入の有効性検証のための学校を割付単位としたcRCTの研究プロトコルに基づき、研究対象となる中学校の登録は2018年4月から同12月の期間としたが、予定通りに推移し、有効性検証に必要なサンプルサイズを得ることができた(SPRAT群・対照群各14中学校,合計28校、各校40人以上)。登録校では同意による参加対象者の確定、プログラム実施に向けた日程の調整が進んでいる。 また、SPRAT教育担当者(RD)に対するマニュアルに基づいたトレーニングの確実な実施、プログラムで使用する各調査票類・テキスト教材・機材・保護者協力用マニュアルおよび教材の準備も予定通り遂行している。
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Strategy for Future Research Activity |
H31年度には、研究対象となった宮崎県及び熊本県の中学校に対してSPRATの有効性評価のためのcRCTを実施する(渡邉・渡辺・安達が主に担当)。実施にあたっては研究計画を説明し書面による同意を得た中学生(年齢12~14歳)および保護者を対象とする。SPRATの研究デザインは並行群間比較による6カ月間のcRCT。SPRAT教育スキームに基づき、訓練された管理栄養士による生徒対象の6回(50分/1回)のクラスルームレッスン及び5回のホームワークによりライフスタイル改善教育を実施する。保護者には「保護者のための参加マニュアル」を配布し、保護者教育とプログラム参加を促す。介入期間終了後、公平を期すため、対照群(通常の中学校教育)にもSPRAT教育を行う。期間中、進行状況を研究者間で共有し連携して進める。また、「SPRAT教育担当者(RD用)マニュアル」に基づくトレーニング(熊本・宮崎)はSPRAT開始後も定期的に開催する予定である。 H32年度には、cRCTの結果から有効性評価を解析し、論文にまとめ公表する(全員が担当)。対象中学校にも成果を報告する。さらに成果が検証された段階でSPRATのWEBによる一般公開を図る。
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Causes of Carryover |
主な理由として、予定より旅費の支出が少額だったため。 次年度の参加対象校におけるSPRAT授業を実施するにあたって、AV機器やICT設備の借用ができない(学内の授業等で使用する予定あり)中学校があり、一部機材購入に使用する計画である。
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Research Products
(5 results)