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2019 Fiscal Year Research-status Report

Randomized controlled trial to assess effectiveness of school-based parent-participation lifestyle

Research Project

Project/Area Number 18K11064
Research InstitutionMinami Kyusyu University

Principal Investigator

渡邉 純子  南九州大学, 健康栄養学部, 教授(移行) (70589978)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山岡 和枝  帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50091038)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords自覚的心身の健康問題(SPS) / 青少年 / 保護者協力型ライフスタイル教育プログラム / クラスター無作為化比較試験 / ライフスタイル教育法の確立
Outline of Annual Research Achievements

平成31 (令和元)年度は,中学生の心身の健康問題低減のための中学校・保護者協力型ライフスタイル教育プログラム(SPRAT)の有効性検証のための研究プロトコル(BMJ Open, 2018)に基づき作成したSPRAT実施マニュアルにそって,cRCTによる介入試験を遂行した.
対象は,前年度の募集により,学校長の同意を得た宮崎県及び熊本県内中学校1・2年生のうち,書面にて同意を得たSPRAT群11校1004人(男子547人,女子457人),対照群12校1153人(男子507人,女子646人),合計23校2157人(男子1054人,女子1103人)の生徒及び保護者であり,実施期間は2019年5月~2020年3月であった.
方法は,SPRAT群については,実施マニュアルに準じて訓練を受けた管理栄養士が教育担当者として,各中学校が指定した日時に出向き,6か月間に6回のクラス単位教育(1回50分)を授業の一環として行い,計4回のSPS評価(SPQ)を行うと同時に,保護者にはマニュアル・ニューズレターを毎回配布し,子のライフスタイルへの関わりを計る質問票調査(PPS)を4回実施した.対照群は通常の授業のみとした.主要評価指標はベースライン(BL)から6カ月後のSPSスコアの変化量である.なお,教育機会の公平性を期すため,対照群の中学校も, SPRAT群と同様のライフスタイル教育を介入期間終了後に実施した.
BL時点の保護者の回答率86.3%,各ライフスタイル(男子%,女子%)は朝食に主菜(36,25)や野菜(23,18)を「いつも食べる」は男女とも3割以下,「運動やストレッチ」(66,46),「夜12時までに就寝」(62,47)は男女差があった.今後,介入効果の評価を行う.
本研究により,青少年の楽しい学校生活と生活習慣病一次予防に寄与する,科学的根拠に基づいたライフスタイル教育法の確立が期待できる.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

SPRAT研究プロトコルに基づき,前年度に決定された対象校(SPRAT群・対照群各14中学校,合計28校)のうち,年度末の学校長をはじめとする教職員の異動や体制の変化による困難さから辞退の申し出があった学校を除き,最終的にSPRAT群11校,対照群12校,合計23校の生徒及び保護者の参加が確定した.
まず,各対象中学校の校長が指定したSPRATの連絡及び調整のための担当者(教頭,学年主任,家庭科教員,養護教諭,栄養教諭等)を通じて,中学生本人及び保護者の同意を確認した.その上で中学校から申し出のあった日程に合わせて,SPRAT実施マニュアルに沿ったRD用訓練プログラムを受けた管理栄養士がSPRAT教育担当者として各中学校に出向き,それぞれ6か月間に6回の介入教育を実施した.教育は原則クラス単位で行い,学年合同で行う場合は複数の管理栄養士で対応した.
介入教育に使用する中学生用専用テキスト(38P), 各回の保護者用マニュアル・ニューズレターは予定通り配布した.また,ベースライン時及び6ヶ月後における中学生の食事・生活習慣・健康質問票,習慣的食事摂取頻度調査(FFQW82)および期間中計4回の中学生の健康質問票並びに保護者用質問票も計画通り実施,回収した.
介入期間終了後,教育の公平性を期すため, 対照群の中学校も,介入群と同様のSPRAT教育を介入期間終了後に実施した.
以上の介入教育終了後,まずベースライン調査結果をまとめ,関連学会において報告した. 現在は,介入試験の評価に向けて,研究結果の分析を行っている.

Strategy for Future Research Activity

平成31(令和元)年度は,SPRAT研究プロトコルに沿って,研究対象となった宮崎県及び熊本県の中学校に対してSPRATの有効性評価のためのcRCTを遂行した.
今後,研究最終年度である平成32(令和2)年度は,cRCTの結果から有効性評価を解析し,論文にまとめ国内外で公表する(共同研究者全員が担当)予定である.ただし,新型コロナウイルスによる外出等の自粛により,研究班の研究活動及び検討のための班会議や成果発表のための関連学会への報告にも支障が生じている状況であるため,研究成果のまとめが多少遅延する可能性も考えられる.
SPRAT研究プロトコルに基づき, cRCTによる中学生の心身の健康問題低減のための保護者協力型ライフスタイル教育プログラム(SPRAT)を計画通り実施できたことは国内外を通してみても新規性があり,
青少年の将来に向けた一次予防教育としても意義がある.SPRATの研究成果を明らかにすることにより,科学的エビデンスに裏付けられた青少年とその保護者のためのライフスタイル教育法を確立する.これらの成果は,新型コロナウイルス対策のための「新しい生活様式」において,青少年及びその保護者が主体的に食事・生活習慣をマネジメントするための教育としてもその活用が期待される.
研究成果が検証された段階で,SPRAT対象中学校はもちろん,各県教育委員会及び私立中学高等学校協議会並びに市町村教育委員会にもその成果を報告する.さらにSPRATの成果はWEBによる一般公開を図ることとしている.

Causes of Carryover

物品費や人件費の支出が少なく,その他の経費が多くなった理由は,対象者の人数が予定を上回ったため,教材準備の経費(印刷委託)が予想以上に必要になったため.専用テキスト:対象生徒数用及び対象校の校長をはじめとする関係教員用,並びに教育委員会等への説明用 合計2500冊(38P).食物摂取頻度調査票FFQW82:対象生徒用(ベースライン及び6か月後の2回分)・対象校の校長をはじめとする関係教員用,並びに教育委員会等への説明用 合計4700部.保護者マニュアル(PM):SPRAT群のみ 6回分 合計 6500部.ニューズレター及び保護者質問票(PPS):SPRAT群のみ 各4回分 合計8400部.生徒用質問票(SPQ):両群とも 4回分 合計8700部.得られたデータの入力や集計にも経費がより必要と考えられたため,最終年度に繰り越すこととした.

  • Research Products

    (6 results)

All 2020 2019 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (4 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] Comparison of the effectiveness of lifestyle modification with other treatments on the incidence of type 2 diabetes in people at high risk: a network meta-analysis.2019

    • Author(s)
      Yamaoka K, Nemoto A, Tango T.
    • Journal Title

      Nutrients

      Volume: 11(6) Pages: 1-13

    • DOI

      10.3390/nu11061373

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 中学生の心身の健康問題低減のための保護者協力型ライフスタイル教育プログラムの2020

    • Author(s)
      渡邉純子, 渡辺満利子 , 山岡和枝, 根本明日香, 安達美佐, 丹後俊郎
    • Organizer
      第30回日本疫学会学術総会
  • [Presentation] 中学生の心身の健康問題低減のための保護者協力型ライフスタイル教育プログラムにおける2020

    • Author(s)
      渡邉純子
    • Organizer
      第7回日本栄養改善学会九州・沖縄支部学術総会
  • [Presentation] 中学生の心身の健康問題低減のための中学校・保護者協力型ライフスタイル教育プログラム2019

    • Author(s)
      渡邉純子
    • Organizer
      第66回日本学校保健学会学術総会
  • [Presentation] Comparison of the effectiveness of lifestyle modification and the other treatments in people at high risk of type 2 diabetes by a network meta-analysis.2019

    • Author(s)
      Yamaoka K, Nemoto A, Tango T.
    • Organizer
      International Society for Clinical Biostatistics (ISCB40)
    • Int'l Joint Research
  • [Remarks] 中学生のライフスタイルと心身の健康問題との関連性

    • URL

      https://www.nankyudai.ac.jp/library/a-6_watanabe.pdf

URL: 

Published: 2021-01-27  

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