2022 Fiscal Year Research-status Report
Randomized controlled trial to assess effectiveness of school-based parent-participation lifestyle
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18K11064
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Research Institution | Minami Kyusyu University |
Principal Investigator |
渡邉 純子 南九州大学, 健康栄養学部, 教授 (70589978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岡 和枝 帝京大学, 公私立大学の部局等, 客員教授 (50091038)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 自覚的心身の健康問題(SPS) / 青少年 / 保護者協力型ライフスタイル教育プログラム / クラスター無作為化比較試験 / ライフスタイル教育法の確立 |
Outline of Annual Research Achievements |
中学生の心身の健康問題低減のための中学校・保護者協力型ライフスタイル教育プログラム(SPRAT)による介入試験は, 2019年5月~2020年3月の期間中に,研究プロトコル(BMJ Open, 2018)に基づき作成したSPRAT実施マニュアルにそって, 宮崎県及び熊本県内中学校1・2年生の生徒及び保護者を対象に,計画通り実施された. 2021年(令和3)~2022年(令和4)にかけて, SPRAT有効性検証のためのcRCTによる介入試験の集計・解析結果をもとに,国内外の関連学会における発表および論文作成を経て,研究成果を海外誌に発表した(BMC Public Health,2022). SPRATによる大規模介入試験では,子の食事・生活習慣改善への保護者の参加と協力を強化し、その有効性を検討した.主要評価項目(ベースラインから6カ月後におけるSPSスコアの変化の両群差)では, 対照群と比較してSPRAT群の改善を示す傾向があったが,改善は有意ではなかった(p=0.093). 副次的評価項目の学校生活が楽しい・朝食に主食摂取・昼食に主菜摂取において好ましい効果が観察された.さらに,いくつかの食事摂取について,統計的に有意な相互作用が観察され,介入6カ月後の食事摂取量がベースライン摂取量に応じて,特にSPRAT群において望ましい方向に増加または減少したことが明らかになった.SPRATでは,保護者の協力を得て,子どもの行動変容を促した可能性が示唆された. 令和4年度は,当該期間中,度重なる新型コロナウイルスによる感染拡大の影響を受けて,遅れが生じていた研究対象校への研究成果報告を順次進めた.令和5年度も引き続き,研究対象校への研究成果報告と研究実績のまとめに向け,取り組んでいるところである.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでの研究期間中に, 中学生の心身の健康問題低減のための中学校・保護者協力型ライフスタイル教育プログラム(SPRAT)研究プロトコルに基づき, クラスター無作為化比較試験(cRCT)による介入試験を計画通り遂行し,その有効性評価に向けて,中学生の食事・生活習慣・健康質問票,習慣的食事摂取頻度調査(FFQW82)および保護者用質問票のデータ集計および解析を進めた.この間,度重なる新型コロナウイルスによる感染拡大の影響を受けて,研究全体の進行にやや遅れが生じた.令和3年度から令和4年度にかけて,主要な研究成果および食事摂取に関連する新知見について論文にまとめ,海外誌に投稿し, SPRATの研究成果を公表することができた. 現在,研究対象校や管轄の教育委員会,私立中学高等学校協議会への研究成果報告を順次進めているところであり,令和5年度も引き続き,研究成果報告と研究実績のまとめに向け,取り組むため,補助事業期間延長申請を行ったところである.
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Strategy for Future Research Activity |
これまでにSPRATの有効性評価をもとに,研究成果を論文にまとめ海外誌に投稿,公表してきた.令和4年度は,研究対象校や各県および各市町村教育委員会,私立中学高等学校協議会への研究成果報告を実施しているところである.令和5年度も引き続き,関係機関への研究成果報告を行う.同時にSPRATから得られた食事摂取に関する知見を国内誌に発表する予定である. クラスター無作為化比較試験(cRCT)による中学生の心身の健康問題低減のための保護者協力型ライフスタイル教育プログラム(SPRAT)は,成長期にある中学生の心身の健康問題を低減する可能性が示唆された.また,SPRATにおける栄養教育により,対象中学生の食事摂取状況に望ましい改善行動が確認されたことは,世界的に喫緊の課題となっている青少年の心身の健康問題低減ならびに将来に向けた一次予防教育としても意義がある. 今後は,特に食事摂取の改善およびメディア接触状況の現状把握と改善に重点を置き,教育目標にそったデジタル教材を開発し,日常の教育現場における汎用プログラムの構築を行う予定である(課題番号22K11770).SPRATで得られた研究成果に基づき,一般の教育現場におけるデジタル教材とオンラインシステムを活用した「青少年のライフスタイル教育プログラムのモデル化」を検証することにより、青少年期のSPS低減のための効果的かつ実用的な対策の推進に寄与することをめざす.
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Causes of Carryover |
令和4年度はSPRATで得られた研究成果を,対象中学校をはじめ,各県教育委員会および市町村教育委員会並びに私立中学高等学校協議会に報告するための物品や交通費の支出があったが,新型コロナ感染対策の影響もあり,すべての対象に対応できなかったため次年度使用が生じた.令和5年度は引き続き関係機関への研究成果報告を行い終了させる予定で,研究成果報告書の印刷費や送料,交通費等の支出が見込まれる.また,学会報告や論文作成のための費用も見込まれる.
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Research Products
(1 results)