2021 Fiscal Year Research-status Report
大規模疫学データによる森林浴ガイドラインの開発:生活習慣病予防と睡眠改善
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18K11065
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Research Institution | Forest Research and Management Organization |
Principal Investigator |
森田 恵美 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (60551968)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若井 建志 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (50270989)
中村 裕之 金沢大学, 医学系, 教授 (30231476)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 森林浴 / 疫学 / ゲノム |
Outline of Annual Research Achievements |
生活習慣病等の予防を目指したJ-MICC Study大幸研究(約5000名の名古屋市民を対象)のデータ、及び、検体を主に使用して研究を実施した。 1.本年度は、昨年度に学会発表を行った成果について、論文を作成し投稿の準備を行った。約2,000人の名古屋市民を対象にした疫学調査では、女性は森林散策を高頻度で行っているグループほど、有意に不眠症の疑いが少なかった。一方、男性では関連は認められなかった。次年度に投稿し、公表を目指す。 2.安全に森林浴を楽しむためには、リスク管理も必要であるため、リスクに着目した検討も行った。花粉症シーズンには花粉の暴露を避けることが推奨されているが、一般住民がどのような行動をしているのか知見がほとんどなかったため、検証した。2,000名以上の名古屋市民を対象にデータ解析を行ったところ、花粉症がある人の半数近くの人が、花粉症シーズンでも森林に行っていることが明らかになった。 3.年度の後半からは遺伝子解析にも着手した。過年度に遺伝子解析を行った時計遺伝子Per3 VNTRについてデータ解析を実施したところ、所期の目的としていた睡眠時間等との関連は認められなった。一方、乳がん罹患歴と関連を検証したところ関連が認められたため、学会発表を行なった。名古屋市の女性1500人以上を対象にした調査では、Per3 VNTR 5/5型のグループは4/4型、4/5型に比べ、乳がん罹患歴が有意に高かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
PCRの消耗品が入手困難であったため、遺伝子解析等に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝子解析を完了する。また、論文投稿の準備を進め、投稿し、公表することを目指す。
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Causes of Carryover |
夏ごろまでPCR消耗品が入手困難な状況が続いていたため、遺伝子解析に遅れが生じた。 次年度は、遺伝子解析の打ち合わせのための旅費、成果発表の旅費、及び、論文投稿・掲載費に使用する予定である。
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[Journal Article] Protein intake in inhabitants with regular exercise is associated with sleep quality: Results of the Shika study2021
Author(s)
Suzuki F, Morita E, Miyagi S, Tsujiguchi H, Hara A, Nguyen TTT, Shimizu Y, Hayashi K, Suzuki K, Kannon T, Tajima A, Matsumoto S, Ishihara A, Hori D, Doki S, Oi Y, Sasahara S, Satoh M, Matsuzaki I, Yanagisawa M, Ikaga T, Nakamura H
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Journal Title
PLOS ONE
Volume: 16
Pages: e0247926
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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