2018 Fiscal Year Research-status Report
小腸粘膜障害予想バイオマーカーを用いた抗癌剤による消化管毒性新規予防法の確立
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18K11076
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
小林 道也 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (30205489)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 癌化学療法 / 消化管有害事象 / DAO (diamine oxidase) / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
DAO活性が消化管有害事象を化学療法前に予測する新しいバイオマーカーとなり得るかを検討する。下痢症状発現によって初めて捉えることができていた消化管粘膜障害を化学療法前に客観的に評価し消化管有害事象の予測に役立てることができる。さらに化学療法前から予防的に水溶性食物繊維(SDF)の投与により下痢などの消化器管有害事象を予防する手法を確立する。5-FU投与1週間前からSDFを予防的投与する群ではSDF未投与群に比べDAO活性の低下が少なく有害事象も軽減すると予想される。 計画・方法の概要は次に述べる2つである。1)ラットに抗癌剤(胃癌化学療法におけるkey drug である5-FU)を投与し、①5-FU投与前後の血中DAO活性の変化、②消化器症状(特に下痢)の程度、③小腸粘膜の形態学的変化(病理組織学的、免疫組織化学的、超微形態学的)を検討。次に、2)1週間SDFを投与した後に5-FUを投与し①DAO活性低下の抑制、②消化器症状の改善、③小腸粘膜障害の軽減(病理組織学的、超微形態学的)の有無を検討する。 これらの準備のため、実際に実験に携わる予定の研究者が関連知識と実験手技の習得を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実際に実験を行う連携研究者が本課題に関連する論文などを検討し、さらに実験手技の習得を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年夏ごろから研究計画に基づいた実験を開始できる予定である。
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Causes of Carryover |
実際に実験を行う連携研究者が本課題に関連する論文などを検討し、さらに実験手技の習得に時間を要した為。令和元年夏ごろから研究計画に基づいた実験を開始できる予定である。
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