2018 Fiscal Year Research-status Report
二重標識水法を用いた筋萎縮性側索硬化症患者のエネルギー代謝に関する臨床研究
Project/Area Number |
18K11098
|
Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
栗原 美香 滋賀医科大学, 医学部, 栄養士 (90467374)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 雅也 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (40242979)
海老根 直之 同志社大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (30404370)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | ALS / DLW / TEE |
Outline of Annual Research Achievements |
<目的>本研究では、PEGなどの栄養管理目的、呼吸管理目的あるいは検査目的で入院された際に、DLW法でエネルギー消費量を経時的に実測し、栄養状態や呼吸状態の変化とエネルギー代謝の関連について解析する。さらに関連因子を明らかとしエネルギー推計式を作成する。 <対象>年齢:20歳から79歳、NPPV導入予定のALS患者:約10名、臨床研究に対し同意が得られた症例 <実施方法>① DLWを経口、もしくは、経腸栄養チューブより投与し、投与前の採血、投与後3 時間の採血、4 時間後の採血と1日後、1週間後の採血を行う。これらの採血より、エネルギー消費量を分析する。② BIA 法(InBody S10)を用いた体組成測定を実施し、筋蛋白量を算出する。③ 食事摂取状況調査、④ ALS 機能スケール(ALSFRS-R)⑤ 血液生化学検査(総蛋白、アルブミン、プレアルブミン、レチノール結合蛋白、コリンエステラーゼ、血糖、総コレステロール、HDL、TG、LDL、Cre、UN、Na、K、Cl、CRP、カテコラミン3分画)、尿中C-ペプチドを実施する。⑥ 測定可能な症例には呼吸機能検査を行う。⑦ バイタル(心拍数、血圧)、⑧ 測定時期は、NPPV 導入前、導入後、TPPV 導入後に経時的に測定する。 <検討項目>DLW法で得られたエネルギー消費量と、上記で得られた各種パラメーターとの関連を解析し、ALSの病期、とくに呼吸機能の変化、呼吸管理の違いにより、エネルギー代謝がどのように推移するかを解析する。さらに、多変量解析により関連が明らかな項目を抽出し、ALSのエネルギー消費量を推定する関連式を得ることを目標とする。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通りに症例登録できており、データ蓄積を行っている。
|
Strategy for Future Research Activity |
さらに症例登録、データ蓄積を行う。 また、並行して分担研究者登録を行い、分担研究者による分析の協力を得て、その結果を元に、総エネルギー消費量と様々なパラメータの評価していく予定。
|
Causes of Carryover |
二重標識水法の分析を行っていませんので、分析のために生じる予算が発生していませんので、次年度使用となっています。
|