2018 Fiscal Year Research-status Report
Psychosomatic effects by the appropriate lightening
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18K11145
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
福永 幹彦 関西医科大学, 医学部, 教授 (90257949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 哲也 関西医科大学, 医学部, 講師 (20411506)
神原 憲治 香川大学, 医学部, 教授 (90440990)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 光環境サイクル / 心身症 / 自律神経機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
光環境サイクルは生体に大きな影響を与えるとされているが、病状にたいする治療的な影響についてはいまだ検討されていない。本年度は、生体機能異常を呈することが多い、心身症患者における光環境サイクルの影響を検討した。対象は心身症にて入院患者のうち研究に同意の得られた15人。携帯型の照度、運動量、心電図計測器を用いて24時間記録を行い、結果を、日中と夜間における光照射量と自律神経機能、心身症症状との関連を検討した。 結果、積分照度が大きいいほど、心拍変動により得られる自律神経機能が良好であり、この両者には相関がみられた。一方運動量と自律神経機能の間には有意な相関はみられなかった。光照射、運動量のいずれもが、自律神経機能に影響すると考えていたが、光照度が活動量よりも患者の自律神経機能に大きな影響を与えていた。 運動量の多寡によって自律神経機能に違いが認められなかったことは、入院という環境下では、患者間の運動量に大きな差が生じにくく、このため運動の影響が評価できなかったものと考えられる。一方、入院という均質な環境、病室という限られた空間においても、光照射量の違いが、自律神経機能の良否に影響したということは、入院環境における窓の存在や、窓からの日光の照射量、室内の光照明環境などが、患者の病状の回復に重大な影響を与える可能性を示唆しており、今後の病院、病室設計や入院生活プログラムの作成において光照射量を考慮する必要性考があるとえられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在進行中の研究では、24時間測定が必要だが、入院患者は心身ともに疲労感の強い状態での入院が多く、研究への同意が得られにくい。このため研究へのエントリー患者数が当初の予定より少なく、科学的に妥当な解析をするための症例数を集めることに若干の遅れを生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度中に、現在進行中の患者群での照度と心身症症状、自律神経機能との関係を解析し、結論を出す。結果を用いて、妥当な光照射療法の介入方法を作成し、介入研究の実施計画をたてる。次年度には、介入研究を開始する。
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Causes of Carryover |
研究へのエントリー患者数が予定を下回ったため、次年度繰越が生じた。次年、積極的に研究を依頼することで、遅れを解消し、研究を進捗させる。
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