2021 Fiscal Year Research-status Report
Statistical approach and feedback for genetic, epidemiological or clinical data.
Project/Area Number |
18K11189
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
冨田 誠 横浜市立大学, データサイエンス学部, 教授 (20399025)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ヘルスデータサイエンス / 空間集積性 |
Outline of Annual Research Achievements |
遺伝子多様性解析の研究では近年、より大規模で大量なデータへと膨大な情報を扱うようになり、疫学や精神保健データの研究でも大規模で、かつ空間的にサンプリングされた膨大な情報を扱うようになってきた。前者は単純に統計解析するだけではなく、この分野での独特の遺伝的アプローチがあり、後者は空間集積性を考える上では計算量の膨張や現実的な計算時間の制限などからも適用できる手法が限られている。提案する独自のアプローチやほぼ唯一の解決となる手法を、これらの大規模・大量データへと適用することで、今までに他では得られない知見・有効な結果が得られることが期待される。 様々な臨床研究・医学研究を通じて構築された統計的解析手法により、多くの新たな臨床研究・医学研究に適用し、2021年度に掲載された論文では新規の知見・有効な結果が得られた。一昨年に発表したものであるが、統計解析の実績内容としては基礎研究よりも臨床研究は80%を超え、そのうち介入研究は30%を占めた(残りは観察研究)。各年の累計件数の推移を示し、医学部や診療科など、初期から統計コンサルティングを受けていた部門が特に増えてきていることがわかった。コロナ禍のため、2020年度は全ての計画を2021年度に移行し、一部を実行した。2021年度も多くのコロナ禍に関係した影響を受けたため、一部を更に2022年度に移行することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
提案する独自のアプローチやほぼ唯一の解決となる手法を、これらの大規模・大量データへと適用することで、今までに他では得られない知見・有効な結果が得 られることが期待される。様々な臨床研究・医学研究を通じて構築された統計的解析手法により、多くの新たな臨床研究・医学研究に適用し、新規の知見・有効な結果 が得られている。コロナ禍のため、2020年度は全ての計画を2021年度に移行したが、2021年度もコロナ禍の影響を受け一部を2022年度に移行することとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
病因遺伝子探索を目的とする研究に対して多変量量的変量での解析を構築し、患者個々のリスク推定・評価する方法を提案し、QOL (Quality of Life)向上へと導く。すでにPDCAサイクルとしては回り始めているため、安定した方法論の構築を進める。また、精神保健・疫学分野でも空間集積性・時空間集積性を検出する研究自体が比較的新しい研究テーマであり、オリジナリティが高いだけでなく解決できるほぼ唯一の手法であった。これらを既存の手法と比較・検討することを続け、有効な成果を示せるよう進めていく。2020年度や2021年度に実施する予定だったものである。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため、全ての国際会議をキャンセルし、次年度での活動としたため。
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Research Products
(4 results)