2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K11202
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
永田 靖 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30198337)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | タグチメソッド / SN比 / ロバストパラメータ設計 / MTシステム / T法 / 判別分析 / 順序尺度データ / 高次元データ |
Outline of Annual Research Achievements |
SN比解析に関連し,次の研究を行った.ロバストパラメータ設計にMTシステムのT法を組み入れた変数探索方法としてCST法が開発されている.同じ目的のために新たに手法を開発し,その優越性を示した.国内学会で発表した後,さらに改良を加えて学術誌に投稿し,掲載された. MTシステムに関連し,次の研究を行った.①T法を発展させ複数出力の場合に適用できる手法を開発し,性能評価した.成果を国際会議で発表し,さらに改良を加えて学術誌に投稿し,掲載された.②MT法とRT法を適用するデータに欠測値データが存在する場合にどのように欠測値補完をすればよいかの研究を行った.成果を国際会議で発表し,さらに改良を加えて学術誌に投稿し,掲載された.③T法を判別分析のアプローチとして組み込んだ手法を開発し,既存の各種方法と性能を比較した.成果を国際会議で発表した.④MT法で単位空間を設定する際,単位空間を複数個設定することが考えられる.この状況で,いずれの単位空間にも該当しない未知の異常を検出するMT法を開発した.この方法を,教師ありと半教師あり学習の枠組みで性能を比較した.成果を国際会議で発表し,Best Paper Awardに選出された.⑤アンケートでは回答が順序尺度データとして得られる.これを量的変数として扱うと相関の希薄化が生じるので多分系列相関係数が提案されている.これをMT法に定式化し,性能を評価した.成果を国際会議で発表した.⑥高次元データに対応できるRT法を定式化して性能を比較した.成果を国際会議で発表した.⑦スポーツデータ解析の応用研究も行った.野球の球種の分類問題を発展させて未知の球種判定システムを開発し,その成果を国際会議で発表した. 宮川雅巳氏と共著で図書『タグチメソッドの探究』を上梓した.私は全体の約36%分を執筆した.MTシステムに関する研究成果の一部を取り入れている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
SN比解析や田口流実験計画法の研究ついては,ほぼ順調に進展した. MTシステムの研究についても,複雑な状況下を設定したもとで,十分多くの研究成果を出すことができた.多くの研究成果の論文化と掲載,また,書籍の出版まで達成することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
より複雑な状況におけるSN比解析や田口流実験計画法,そしてMTシステムの研究については研究を継続してきたい.特に,複雑な状況設定については,データの構造の複雑さ,変数の多次元化・高次元化,データの欠損や不均衡の状況に対して,研究を深めていきたい.
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Causes of Carryover |
(理由)論文掲載料が2022年にずれこんだため.また,研究発表旅費が計画していたほどかからなかったため. (使用計画)論文掲載料が2022年度,当初計画よりもかかる見込みである.また,研究発表旅費も,今年度は支出が多く見込まれる.
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Research Products
(9 results)