2020 Fiscal Year Annual Research Report
Study on Automated Design Verification Combining a SAT-based Method and a Machine Learning Technique
Project/Area Number |
18K11216
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
浜口 清治 島根大学, 学術研究院理工学系, 教授 (80238055)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | カバレッジ駆動検証 / SATソルバ / 機械学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
IoTシステムの普及,機械学習技術の進展などにより,FPGA上での実装を中心にして,消費電力の低減化あるいは計算処理の加速を目指して,多種多様な回路設計が行われている.回路設計に対する動作検証は手数が大きく,可能なかぎり自動化する必要がある.本研究ではシミュレーションベース検証の一手法であるカバレッジ駆動型検証について,機械学習を利用する手法とSATソルバを用いる手法を組み合わせて改善することを目標とした. 当初の計画では,まず,入力制約付きの設計記述の作成とともに,特にベイジアンネットワークによる機械学習を用いる方式に入力制約を組み込む方式を実装・評価することとし,次に,誤り挿入をおこなった設計記述を作成し,カバレッジと誤り検出能力との関係を調べて,システム構成に反映させることとしていた.性能改善のための手段として,整数・実数の加減算やビットベクトル演算を扱うことができるSMT (Satisfiability Modulo Theory)ソルバの利用,分散実行による2方式の同時実行を計画した. 以上が当初の計画であったが,ターゲットとしていた Wishbone プロトコルベースの実設計記述をわずかしか入手できなかったことと,機械学習に用いる予定であったツールの性能に限界があったことなどから,目的のすべてを達成することはできず,特に上記ベイジアンネットワークによる機械学習については実装・実験を行うところまで進めることができなかった.結果として,当初計画のうち成果は,(1)SMTソルバによる性能の改善,(2)分散実行方式による性能の改善,(3)誤りを含む記述に対するエラー検出能力のSATソルバに改善,(4) 入力制約下でのカバレッジ駆動検証方式の確立と有効性の確認の4点となった.
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