2021 Fiscal Year Research-status Report
特性の異なる複数経路を有効活用するためのマルチパスデータ転送方式
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18K11235
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
阿部 洋丈 筑波大学, システム情報系, 准教授 (00456716)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ネットワーク / 転送制御 / マルチパス転送 / TCP / MPTCP |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は以下の二点を実施した。一つは、我々の提案するマルチパス転送方式の公平性評価に向けた環境整備である。一昨年度に実施した公平性評価においては、公平性維持における課題となるケースが見つかってはいたが、シミュレーション計算に長い時間を要するため、網羅的な評価が実現出来ていなかった。今年度は、より網羅的な評価の実施に向け、シミュレーション用計算機の調達、および、シミュレーションの効率的な実施に向けてのソフトウェア整備に注力した。
もう一つは、昨年度末に国際会議 ISGC 2021 にて発表した、我々の提案している方式の実現可能性に関する評価結果の論文化(ポストプロシーディングス)の執筆と出版である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度同様、コロナ禍の影響で、十分な実験期間を確保することができなかった。そのため、研究機関を再度延長して次年度も研究に取り組み、公平性の評価の完了を目指す。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度までに研究環境の整備は概ね完了している。次年度は、当初予定していなかった、外部の人材の謝金雇用によって研究体制の増強を図り、研究期間内でのシミュレーション評価の完了を目指す。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響で、研究の実施時間を十分に確保することができなかった。来年度は、残りの予算を外部人材への謝金として使用し、研究体制の増強を図る。
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