2021 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on Detecting and Improving Bad Smells in Requirements Elicitation
Project/Area Number |
18K11237
|
Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
佐伯 元司 南山大学, 理工学部, 教授 (80162254)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 要求仕様書 / ユースケースモデル / 不吉な臭い / EARS |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,最終年度のため収集した事例によりこれまで開発した不吉な臭いの検出ツールのチューンアップを行うとともに,下記の研究を新たに行った. 1) 要求仕様書中の解釈の齟齬を生じさせる不吉な臭いの検出:自然言語で記述される要求仕様書中のステークホルダ間での解釈の齟齬を生じさせる可能性のある個所を不吉な臭いとして検出する手法を開発し,評価を行った.検出する齟齬の対象は要求仕様書内の非機能要求文とし,ステークホルダに非機能要求文を自身の解釈に従ってあらかじめ用意された分類項目へ分類させ,分類結果の違いによって齟齬を検出する.収集した要求仕様書について2つの実験を行い,提案手法での齟齬検出の適合率47.1%,75%を得た.分類結果の異なる非機能要求文は,解釈の齟齬が生じる可能性があるため不吉な臭いと判定し,分類項目に即した記述に修正させるように支援する. 2) 文型テンプレートを用いた曖昧性解消手法の開発:要求文の曖昧性という不吉な臭いのの削減目的で,EARS(Easy Approach to Requirements Syntax)と呼ばれる限られた文型と接続詞を使用するテンプレートの日本語版を開発し,このテンプレートに従って要求文を書き直すことにより,曖昧な文が改善されることを被験者実験により確認した.被験者実験では,複数の被験者に曖昧と思われる文を指摘させ,その文を文型テンプレートに従って書き直したものを提示し曖昧であるかどうかを別の被験者に判定させた.さらに,ユースケース記述にもこの文型テンプレートを適用することにより,代替系列に関する不吉な臭いのうち,代替フローの欠落が改善されることを被験者実験により確かめた.
|
Research Products
(3 results)