2021 Fiscal Year Research-status Report
複数活動間の相乗効果を促進するためのシステム要求変更手法とツールの開発
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18K11249
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
海谷 治彦 神奈川大学, 理学部, 教授 (30262596)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ソフトウェア工学 / 要求工学 / ゴールモデリング |
Outline of Annual Research Achievements |
人間によって有益なシステム群を発見するためには,人間やシステムが持つゴールの依存関係をモデル化することが有効である.そのような活動は簡単では無いため,その支援を行う必要がある.このようなモデリング作業には定型的な作業手順があるわけではないため,実際の良いモデリング作業の特徴の分析が重要となる.そこで,ゴール依存関係のモデル化過程を記録し,分析するためのツールを開発し,実際の開発作業の特徴の分析を行った.モデリング過程を記録するためのツール開発は,既存のモデリングツールをプラグイン機構を用いて拡張することで行った.よって,特殊な記録ツールを使わないで済むため,作業を記録される技術者の負担を軽減することができた.記録したログは別途開発した可視化ツールによって,いくつかの異なる視点から分析することが可能となった.実際に数名の開発者の開発ログをとり,開発過程の特徴を分析した結果,意外な特徴は発見できなかったが,以下のような合理的な過程でモデリングされることがわかった.例えばゴールのモデル化の後に他のゴールをモデル化する頻度が最も高い等である.今回,被験者となった開発者は,必ずしも優れたモデリングを行う開発者とは断言できない.よって,今後は優れた開発者とそうでない開発者間での開発過程の特徴の違いを分析してゆく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究成果自体はほぼ予定通り進捗しているが,結果を発表するための国際会議や国内研究会等の中止や延期が多いため,結果公表は若干遅れ気味である.
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Strategy for Future Research Activity |
来年度が最終年度となるため,結果公表に重点を置いて研究を推進してゆく.
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Causes of Carryover |
当該年度は,特に海外での結果公表の機会が全くなかったため,次年度使用額が発生した.次年度には,積極的な結果公表を行うため,この予算を使用する.
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Research Products
(2 results)