2022 Fiscal Year Annual Research Report
Methods and tools for requirements evolution encouraging mutual contribution among several activities
Project/Area Number |
18K11249
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
海谷 治彦 神奈川大学, 理学部, 教授 (30262596)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ソフトウェア工学 / 要求工学 / ゴールモデリング |
Outline of Annual Research Achievements |
業務や生活中の活動は複数の人間やシステム群によって実施されている.よって,その活動間の相乗効果の促進を行うためには,複数の人間やシステム群の相互関係を表現できるモデリング言語が必要である.本研究では,IStar モデリング言語を改造した独自のモデリング言語 GDMA とその記述と分析ツールを作成した.GDMAでは人やシステムをアクターとよび,それぞれに達成したいゴールを持っている.達成したいゴールを他のアクターが達成する場合,これら二つのアクター間に依存関係があるとみなす.尚,IStarでは,あるアクターが自分自身に依存することは文法上禁止しているが,GDMAでは,自身に依存することを認めている.これによって,潜在的に外部に達成を移譲できるゴールもモデル化することが可能となっている.このモデリング言語のツールによって,複数の活動にかかわる人間やシステム間の依存関係が明確になる.この分析ツールによって,ある人間やシステムが一方的に依存したり,依存されていることを検知でき,相互効果でないことがわかる.よって,相互効果を促進する(相互効果でない関係を排除できる)ことが可能となった. 上記のようなモデルの静的な分析だけではなく,本研究で開発したツールでは,モデルの記述過程のログを記録することができ,そのログを用いた動的な分析も可能となった.ログの分析は,エクセル等の汎用的なツールを用いて行う.実際に複数の被験者を用いてログを記録し,動的な性質が分析者によって差異が生じるかを検討したが,大きな差異はなかった.
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Research Products
(3 results)