2022 Fiscal Year Annual Research Report
Content-Availability Control in Information-Centric Networking
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18K11283
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
上山 憲昭 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (90710294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 幹 関西大学, システム理工学部, 教授 (30210561)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ICN / キャッシュ制御 / キャッシュポリューション攻撃 / 可用性 / マイグレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)プロアクティブな制御技術: ビデオのカテゴリごとの視聴数の平均変化率と、各ビデオの前タイムスロットにおける視聴数との積が大きなコンテンツや、ユーザを視聴傾向の類似性に基づきグループ化し各グループで視聴数が中程度のものを、近い将来に多数の視聴が見込める動画と推定して優先的にキャッシュに残すキャッシュ制御方式を検討した。成果を査読付論文誌1件、査読付国際会議2件などで発表した。 (2)リアクティブな制御技術: コンテンツとユーザIDの組をキーに用いたブルームフィルタ(BF)でキャッシュポリューション攻撃を効率的に検出する方式を検討した。YouTubeの実際の視聴履歴を用いたシミュレーション評価を行い、正常ユーザが同一コンテンツを反復視聴する可能性を考慮した評価を実施した。成果を査読付国際会議1件などで発表した。 (3)障害発生時の可用性制御技術: 各ノードの除去率が与えられた時のコンテンツ可用性を解析的に導出した。そしてネットワーク障害のパタンに依らずICNのキャッシュや複数経路を利用することにより、コンテンツ可用性が大幅に改善されることなどを明らかにした。さらに研究成果を海外の高インパクトファクタの論文誌に投稿し、採録された。 (4)ICNのマイグレーション技術: ICNの普及の初期段階では、従来のIPルータとICNルータが混在した状況が想定されることから、コンテンツの可用性を担保するにはIP端末とICN端末との間でパケットを転送する技術が必要となる。そこでネットワークの一部に設けられたゲートウェイを用いて両パケット間のtranslationを行う方式を検討した。本研究成果は海外の高インパクトファクタの論文誌に採録された。
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