2020 Fiscal Year Research-status Report
モバイルにおけるブラウザ追跡技術の実用化に関する研究
Project/Area Number |
18K11305
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
齋藤 孝道 明治大学, 理工学部, 専任教授 (90307702)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アトリビューション / ブラウザフィンガープリント / Webトラッキング |
Outline of Annual Research Achievements |
ブラウザフィンガープリント技術(以下、FP技術)とは、ブラウザがWebサーバへアクセスする際に利用できる情報を使ってブラウザをサーバ側で識別する技術である。ここでの「識別」と は、同一ブラウザからのアクセスを同一ブラウザからのアクセスと判定し、違うブラウザからのアクセスは違うと判断することである。(これはあくまでサーバ 側での識別で、どのサイトへ接続しているのか?を識別するWebサイトフィンガープリントとも違う。また、どこの誰がアクセスしているのかというように、利 用者を特定しているわけでもない。)最近では、ブラウザベンダ各社がトラッキング機能を強化しいる(例:Firefox、Safariなど)。我が国においても、個人情報保護の観点からも規制の声が上がっているように、世界的にも注目されているトピックと言える。当該研究では、公益に資する目的のため、研究を遂行している。 さて、当該研究は、昨年度までで、「識別・トラッキングの能力の調査・改善」、「変化するブラウザフィンガープリントの同定する技術の開 発」、「トラッキングシステムの開発」を実施し、大きな成果を得ることができた。例えば、昨年度の報告と同様、大規模な実験 (総アクセス数2千万以上のアクセス、60万種類の端末)で、precision、recall、accuracy、F1のいずれもで、0.99以上の結果を得ている。今年度はさらに、このような大規模実験を複数実施し、素晴らしい結果を得た。このことは、、当該技術が普遍性を持つことが証左である。現在、当該技術を、インターネットにおける不正検知に適用し、サイバー空間での不正行為者を特定する技術に応用を進めているところである。また、Torと呼ばれる匿名ネットワークで用いるブラウザの追跡の実験を、小規模ながら行ったところ、こちらも非常によい結果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当該研究は、「識別・トラッキングの能力の調査・改善」、「変化するブラウザフィンガープリントの同定する技術の開発」、 「トラッキングシステムの開発」を実施し、大きな成果を得た。複数の大規模な実験で、precision、recall、accuracy、F1のいずれもで、0.99以上の結果を得ている。 さらに、当該技術を応用した試みも行い、Torブラウザの追跡の実験を、小規模ながら行ったところ、こちらも非常によい結果を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
大変素晴らしい成果を得ているので、より実践的な応用にチャレンジする予定である。不正検知への応用や、Torブラウザの追跡の実験を行い技術の確立を目指したい。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響。状況を見ながら適切に遂行する。
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Research Products
(14 results)