2018 Fiscal Year Research-status Report
一人称視点映像に対する視覚的注意推定技術と注視誘導可能な情報提示の実現
Project/Area Number |
18K11402
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
滝本 裕則 岡山県立大学, 情報工学部, 准教授 (10413874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
満倉 靖恵 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (60314845)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 視覚的顕著性 / 一人称視点映像 / 注視誘導 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題では、実環境下にて得られる視覚情報から人の興味・意図を推定することによって人の活動を支援することを最終目的とし、研究代表者らが過去の研究で得た人の視覚的注意のモデル化に関する知見に基づき、高次の視覚的顕著性特徴抽出と自己運動・動作推定による一人称視点映像に対する視覚的注意推定技術の確立を図る。また、視覚的顕著性モデルに基づき、注視誘導技術を実現する。さらに、当該分野の更なる発展に繋がる試みとして、研究分担者と共に視線計測装置を用いて注視情報が紐付いた大規模な一人称視点映像データベースを構築する。 本年度は、CNNを用いた視覚的顕著性推定技術の確立に向けて、Xceptionモデルを用いたマルチタスクによる視覚的顕著性推定の高精度化に関する研究を実施した。人の視覚情報の処理において、視覚的注意とシーン分類は密接に関連していると考えられる。よって我々は、これらを同時に予測するネットワークを構築することにより、顕著性マップ予測の精度向上を図った。一方、ウェアラブルディスプレイを考慮した注視誘導を実現するため、光投影システムによる注視誘導技術に関する研究を実施した。研究成果として、限られた範囲内での色成分制御によって注視の誘導が可能であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018年度の課題は下記2つであった。 【課題1】注視情報が付与された大規模な一人称映像データベースの構築 【課題2】高次の視覚的特徴を考慮した顕著性推定モデルの構築 これら課題については、当初の予定通りに進行している。また、【研究実績の概要】でも述べたように、視覚的顕著性モデルに基づいた注視誘導技術についても成果が得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究計画としては、基本的には当初の申請通りに進める予定である。特に、課題2の高次の視覚的特徴を考慮した顕著性推定モデルは本課題の重要な基盤技術であるため、その確立が急務である。したがって、2019年度は主に課題2に取り組む予定である。
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Causes of Carryover |
当初の予定では、装着型視線計測装置を2018年度中に購入する予定であったが、機種の選定に時間を要したため、次年度に購入することとした。
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Research Products
(3 results)