2020 Fiscal Year Research-status Report
3D表示物との自然な相互作用を可能にする視覚的知覚情報の推定に関する研究
Project/Area Number |
18K11404
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
鈴木 雅洋 神奈川工科大学, ヒューマンメディア研究センター, 研究員 (30397046)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上平 員丈 神奈川工科大学, 情報学部, 教授 (50339892)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ヒューマンインタフェース / ヒューマンコンピュータインタラクション / 共同作業環境 / バーチャルリアリティ / 拡張現実 / 臨場感コミュニケーション / ユーザビリティ / 複合現実 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究期間における目標は、実用に向けた技術の高度化、および用途の拡大に向けた技術の拡幅化であり、これらの目標を達成するために、2020年度は、次の項目について検討する予定であった。 1)これまでに明らかにした方法で推定した3D表示物の奥行き知覚位置を用いることにより、対象物を把持する、移動する、打つ、蹴るなどの、対象物への様々な操作が従来法に比べ円滑で自然にできることを実証する。 2)3Dディスプレイを用いた複合現実環境を実現する複数の方式について効果を調べ、方式ごとに本技術の効果を明らかにする。これまで検討してきた方式に加え、新たに光学シースルー型ヘッドマウントディスプレイを用いた方式についても効果を明らかにする。 3)運動特性を時間の関数で記述する本技術の特徴を活かした他の応用の可能性も調べ、動作の意図を動作終了前にシステムが理解し、身体能力を超えた速度で相互作用の結果として生じる処理を前もって実行する緊急動作支援システムの実現性を示す。 しかしながら、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、計画通りに研究を実施することができず、項目2の一部のみ実施した。3Dディスプレイを用いた複合現実環境を実現する方式の一つである光学シースルー型ヘッドマウントディスプレイを用いた方式について、本技術の効果を明らかにするための予備的な検討を実施し、3D表示物の見え方を調べ、本技術の必要性を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度は新型コロナウィルスの感染拡大により研究活動に影響が出て、研究計画調書、および交付申請書に記載した計画の一部を達成したのみであり、大変残念ではあるが、遅れていると評価せざるを得なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、基本的には研究計画調書、および交付申請書に記載した計画に沿いながら、これまでの実績を踏まえて、適宜修正を加えながら本研究課題を推進する予定である。しかしながら、新型コロナウィルスの感染拡大による研究活動への影響により、予定通りに推進することが困難になることも予想される。そのような場合には、全体の計画の見直しも含めて、柔軟に対応したいと考えている。
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Causes of Carryover |
「7. 現在までの進捗状況」の欄で記載のとおり、2020年度は、新型コロナウィルスの感染拡大により研究活動に影響が出て、当初の計画どおりに進展していない。具体的には、被験者実験や成果発表ができなかったことである。これらのことを2021年度に繰り越した予算を使用して実施する計画である。
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