2018 Fiscal Year Research-status Report
Argument-based Bayesian generative models for argumentation mining
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18K11428
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
木藤 浩之 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 客員研究員 (90705287)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 計算論的議論 / 議論マイニング / 逆議論問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
今日の様々な問題はオンラインフォーラム,ブログ,ソーシャルネットワーキングサービス,Q&Aサイト,カスタマーレビューサイトなどで議論されている.その結果.それらの問題は議論というかたちをもってウェブに存在している.議論マイニングはこれらの構造化されていないデータから議論の構造を特定することを目的とする野心的な研究領域である.最も難しい問題は論証(意見)間の攻撃関係や支持関係を特定することであるとされる.議論マイニングに対する支配的な方法は機械学習を伴う自然言語処理である.しかしその難問がその方法で十分に解決されると考えるのは今のところ過度に楽観的である.本研究課題では数理論理学を背景に持つ数理議論学と機械学習を合わせてこの問題に挑戦する.
本年度は1本の査読付き論文を筆頭責任著者として国際会議KR (Principles of Knowledge Representation and Reasoning) 2018で発表した.権威ある国際民間研究機関によればKRは推論研究の最難関の国際会議である.
本年度は,議論に関する知識表現である議論フレームワークを構築する方法を研究した.このために抽象的議論を特徴付ける確率的生成モデルを与えその妥当性を示した.議論フレームワークが観測される状況での議論帰結の事後分布を分析し,それが抽象的議論の意味論的帰結と整合することを証明した.また,議論帰結が観測される状況での議論フレームワークの事後分布の性質を分析し,期待される結果が得られることを証明した.議論帰結が観測されるときの議論フレームワークの事後分布を近似するギブスサンプリングアルゴリズムを実装し,厳密推論と比較して計算量が改善されることを実証した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究の内容自体は着実に進んでいるものの,計画していた難関国際会議に複数の論文が通らなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
より丁寧な説明を論文中に展開するために論文の作成にかける時間をさらに増やす.難関国際会議へ投稿する論文と難関論文誌へ投稿する論文の作成を並行させて作業を効率化させる.
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Causes of Carryover |
今年度に実施した作業の一部が別の研究課題の作業と重複した.その別の研究課題により近い作業であったためそちらの予算の使用を優先した.
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